32歳・磯村勇斗が故郷・沼津で映画祭開催 夢の実現に「映画があるところに人が集まると思っている」

俳優・磯村勇斗が主宰・プロデュースの「しずおか映画祭」が4日、静岡・沼津市民文化センター大ホールで開催された。沼津市出身の磯村が「静岡から映画文化を発信したい」と熱望し、沼津市の協力などで実現。故郷を愛する32歳が、超満員1500人に計4作品の上映、ゲストとのトークで楽しませた。

磯村勇斗が主宰・プロデュースの「しずおか映画祭」が開催された
磯村勇斗が主宰・プロデュースの「しずおか映画祭」が開催された

のん、北村匠海ら俳優仲間も協力

 俳優・磯村勇斗が主宰・プロデュースの「しずおか映画祭」が4日、静岡・沼津市民文化センター大ホールで開催された。沼津市出身の磯村が「静岡から映画文化を発信したい」と熱望し、沼津市の協力などで実現。故郷を愛する32歳が、超満員1500人に計4作品の上映、ゲストとのトークで楽しませた。

 午前10時30分。磯村が「裏方」として登場した。

「しずおか映画祭、企画、プロデュースの磯村勇斗です」

 続けて、地元だけでなく、県外からの観客を前に同映画祭を開催できた思いを語った。

「この映画祭の第一歩となる日に来ていたき、ありがとうございます。1年前、沼津市制100周年記念事業で舞台をやらせていただき、『次は映画祭をやりたい』と言い、こうして実現できました。感慨深いです。今日はキネマの1日を楽しんでください」

 言葉通り、磯村は昨年7月22日、沼津市制100周年記念事業『きらり・沼津。磯村勇斗と~新しい100年へ~』と題したイベントに出演。高校時代に所属した沼津演劇研究所の恩師2人、学生キャスト4人と1日限りの演劇『プロポーズ』を上演した。20代前半でブレイクし、話題作に出演し続けるカメレオン俳優だが、「いつか地元の大ホールに立つ」の夢を現実にした。

 そして、ENCOUNTに「次は沼津で映画祭を開催したいです。先日、カンヌ国際映画祭に参加させていただき、同じ港町ですし、『沼津はカンヌじゃないか』と思いました。多くの作品のロケ地になっていますし、海辺で映画を見られるようにしたいです。エンタメでここをさらに盛り上げたいです」と語っていた。

 海辺での上映は今後の課題だが、あふれる思いで行動力を発揮。冒頭のあいさつで磯村と並んだ同市の賴重秀一市長に「その企画力と人的ネットワークに感服しております」と言わしめた。

 上映作品は、役所広司主演で沼津市出身の原田眞人監督が指揮した『わが母の記』、静岡市出身の俳優・佐津川愛美プロデュースの『arigato2000』、北村匠海が初めて監督を務めた『世界征服やめた』、のん主演の『さかなのこ』で、磯村の呼びかけで佐津川、北村、のんも会場に駆けつけた。故郷でまた一つ夢を現実にした磯村は「僕は映画があるところに人が集まると思っています。そして、映画館がにぎわい、街もにぎわうことを願っています」と実感を込め、作品の上映中は運営に携わった。

次のページへ (2/2) 【写真】観光大使として静岡県をPRする磯村勇斗
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