パワハラで社長辞任のエフエム東京会長 就任1か月で辞任→相談役に「放送局としての公共性等に鑑み」
エフエム東京は28日、恫喝などのパワハラで代表取締役社長を引責辞任し、今月1日付で取締役会長に就任した黒坂修氏が、同職を辞任すると発表した。この日の取締役会で決議。黒坂氏は29日付で経営や業務執行に一切関わらない相談役に就くとしている。
公式サイトで発表「業務執行および経営には一切かかわらない」
エフエム東京は28日、恫喝などのパワハラで代表取締役社長を引責辞任し、今月1日付で取締役会長に就任した黒坂修氏が、同職を辞任すると発表した。この日の取締役会で決議。黒坂氏は29日付で経営や業務執行に一切関わらない相談役に就くとしている。
会長が1か月足らずに辞任。同社はこの事実と理由を企業公式サイトで説明した。
「当社(代表取締役 唐島夏生)は、本日10月28日開催の取締役会において、黒坂修取締役会長が辞任を表明し、これを受けて、経営体制の一部変更を決議しました。 当社は、9月26日開催の取締役会にて、唐島夏生代表取締役会長(当時)の代表取締役社長執行役員就任および黒坂代表取締役社長(当時)の取締役会長就任を決議いたしましたが、その後、放送局としての公共性等に鑑み、審議を重ね、本日の経営体制変更を決定しました」
その上で「今後は、代表取締役社長執行役員および7人の執行役員による業務執行体制を早期に軌道に乗せるとともに、社外取締役が過半数を占めることとなる取締役会により、監督機能を一層強化し、更なるガバナンス改善 に取り組んでいきたいと考えております。 なお、黒坂修前取締役会長は、業務執行および経営には一切かかわらない相談役に就任いたしました」
同社は9月26日、黒坂氏が不適切な言動による社内的混乱、人材の流出、社内モチベーションダウンなどをもたらした責任を明確にするため、代表取締役社長を引責辞任すると発表した。そして、10月1日付で、後任の社長に唐島夏生代表取締役会長が就き、黒坂氏は代表権のない取締役会長に就任。黒坂氏の月額報酬の一部を8か月削減、唐島氏についても「混乱などを未然に防げなかった責任」から、同3か月を削減するとしていた。