まな娘が思わぬ形で“過去の自分”を見つけて、「パパ！　見て！　これ私じゃない!?」――。Googleストリートビューを巡るほっこりエピソードがネット上で話題を集めた。現在9歳の長女が“発見”したのは、犬のぬいぐるみを抱えた当時3歳の自分。「これは一生の思い出」と感激の声が次々と寄せられている。

　建物の外階段の前にある路上で、赤ちゃんの抱っこひものように大切にぬいぐるみを抱える小さな女の子が写っている。ほのぼのとした素朴な光景だ。

「長女(9)がストリートビューで遊んでいたんだけど、前住んでいた家の前を観に行ったら3歳の頃の自分を見つけて感動していた。

　3歳の長女は当時お気に入りだったワンワンのぬいぐるみを大事そうに抱っこしていた」

　投稿者は、妻、9歳の長女、6歳の長男、3歳の次女の5人家族の父親であるコニ（@sn15papa）さん。引っ越す前に住んでいた家をググっていたところ、長女が急に声を上げたという。

「『パパ！　見て！』と第一声で興奮して話しかけてきました。この時の場所を覚えているか尋ねたところ、「覚えてる！　このぬいぐるみ好きだったんだ』と話してくれました」。本当の幼少期ながら、当時生活していた記憶は、しっかりと心に刻まれていた。

　親としても感慨深い、偶然の出来事。「前の住居といい、長女の幼い姿といい、一気に懐かしい気持ちと記憶が押し寄せてきて、またこの頃の長女に会って話したくなりました」と目を細める。コニさんは、赤ちゃんだった当時の長女の腕と、菓子パンが“そっくり”だった懐かしい写真を引っ張り出すなど、思い出に浸ったそうだ。

　投稿は6万件の“いいね”を集め、感涙する人が続々。「なんかこういうのエモいよね」「なんだか感動しちゃいますね」「更新される前に見つけてよかったですね」「タイムマシーンですね」「これは嬉しい発見ですね～」と驚きが相次いだ。

　また、画面上で図らずも故人と“再会”したという経験談も多く寄せられ、「私も　亡くなった父が家の前に立ってるストリートビューの画像があって　ちょっと泣いた日があったっす」「同じくストリートビューで遊んでたら亡くなったお婆ちゃんがいたな」「すでに亡くなった叔父と祖母を発見して家族で盛り上がったことがあります　いいですよねストビュー」「亡くなった薬局の旦那さん見つけて感動」など、“ストリートビューあるある”の共感も届いた。

　ややもすると殺伐としてしまうネット社会で、心温まる“偶然の産物”。コニさんは「みなさんの反応を見て、いろいろなところで心温まるストーリーを感じるキッカケになり、とても楽しく拝見していました。ストリートビューは『その時』を切り出す、すてきなサービスだと改めて感じました」と実感を込めた。