麻倉未稀、西村知美、つちやかおりら80年代歌手の合唱団が満員の会場を圧倒「全てのパワーを使い切った」

麻倉未稀、田中美奈子、西村知美ほか、1980年代に活躍したアイドルたちが結成した合唱団『Neo☆Stars』が19日、横浜市開港記念会館で初の合唱フェス『Neo☆Stars パワーコーラスフェス 2024』を開催。満員となった会場で観客と一緒にパワーコーラス(地声合唱)を楽しんだ。

イベントに参加した「Neo☆Stars」のメンバー【写真:ENCOUNT編集部】
イベントに参加した「Neo☆Stars」のメンバー【写真:ENCOUNT編集部】

合唱フェス『Neo☆Stars パワーコーラスフェス 2024』ライブレポート

 麻倉未稀、田中美奈子、西村知美ほか、1980年代に活躍したアイドルたちが結成した合唱団『Neo☆Stars』が19日、横浜市開港記念会館で初の合唱フェス『Neo☆Stars パワーコーラスフェス 2024』を開催。満員となった会場で観客と一緒にパワーコーラス(地声合唱)を楽しんだ。

 2023年5月に放送された『オールスター合唱バトル』(フジテレビ系)がきっかけで、合唱を通して元気を届けようとオーガナイザーの田中と実行委員長の麻倉が中心となって結成したコーラスグループ。

 出演は、田中、麻倉、西村を始め、つちやかおり、新田純一、渡辺めぐみ、大西結花、かとうれいこ、彦摩呂といった80年代を彩ったアイドルに加え、富田京子(プリンセスプリンセス)、山咲トオル、山本高広、平井“ファラオ”光(馬鹿よ貴方は)、ミノワマンD・Z(プロレスラー)、中川真依(元五輪飛び込み代表)、清澤恵美子(元アルペンスキー選手)も参加し、豪華なメンバーがステージに立ち、これまでの練習の成果を発揮した。

 前半は、渡辺と彦摩呂の進行で出演者が1曲ずつ順番に歌を披露。西村、つちや、かとう、大西、田中はそれぞれの代表曲を歌い、歌い終わるたびに大きな拍手が起きた。

 山咲は、「私は80年代アイドルじゃなくてイロモノです」とつぶやき、ピンクレディーの『カメレオン・アーミー』の曲に合わせてキレキレのダンスを披露した。しかし、あまりの激しい踊りに1コーラス目でギブアップ。疲れた表情で酸素ボンベを口に当てると客席から笑いが起きた。

 新田は、当時似てると言われたマッチ(近藤真彦)の格好で『ギンギラギンにさりげなく』を熱唱。予想外の展開に観客は驚きの声を上げた。新田は、歌いながら客席まで降りてお客さんと握手するなどご機嫌のステージだった。

 今年4月に「キン肉マンミュージアム」の館長に就任したプロレスラーのミノワマンD・Zは、真っ赤なショートパンツのプロレスコスチュームで登場。鍛え上げたマッチョな肉体を披露し、キン肉マンの主題歌『キン肉マン Go Fight!』で力強い歌声を響かせた。

 山本は、十八番のものまね(織田裕二、フジテレビ軽部真一アナ、SMAP、槇原敬之など)で会場を沸かせた。

 また、この日のスペシャルゲストとして韓国男性ボーカルグループ・元CODE-Vのリーダーで歌手のSANGWOO(サンウ)がカバーとオリジナルの3曲を歌い、美しい歌声で観客を魅了した。

 そして今回の歌唱指導と合唱アレンジを担当した音楽家の木島タロー氏率いるパワーコーラスグループ「Dreamers Union Choir」が登場。観客を3声に分けて簡単な練習を行った後、全員で合唱を行い、コーラスの楽しさを伝えた。

 トリは麻倉が担当。『ホワット・ア・フィーリング~フラッシュダンス』、『ヒーロー HOLDING OUT FOR A HERO』を歌った。天井を突き破りそうなくらいのパワフルな歌声が会場に鳴り響き、麻倉が歌い終わると、しばらく拍手が鳴りやまなかった。

麻倉を中心にメンバーが真剣な表情で合唱する【写真:ENCOUNT編集部】
麻倉を中心にメンバーが真剣な表情で合唱する【写真:ENCOUNT編集部】

麻倉「全てのパワーを使い切ったのでぐっすり眠れます」

 ここでふたたび『Neo☆Stars』がステージに集まり、合唱コーナーがスタート。これまでの和やかな雰囲気が一変し、みな真剣な表情を浮かべると会場には緊張感が走る。最初に『負けないで』(ZARD)を歌った。多忙なスケジュールの中で何度も練習を重ねてきた曲だ。その成果が発揮され、息の合ったコーラスに観客も手拍子で応えた。歌い終わった彦摩呂は「番組でも歌った曲を(ふたたび)この場で歌えて本当にうれしく思います」とホッとした顔を浮かべて「新しく参加したメンバーも声を合わせるだけで一瞬で仲間になれるんです。そんな経験をさせていただきました」と話し、温かい拍手に包まれた。

 次に『Pretender』(Official髭男dism)を披露。かとう、渡辺、山本がソロパートを歌うと全員のハーモニーも重なり、美しいメロディーが会場いっぱいに広がった。そのままアンコールの拍手が鳴り、『翼をください』を観客と一緒に歌い、この日のステージは終了した。

 終演後、麻倉、田中、西村、ミノワマンD・Zの4人が初の試みを振り返った。

麻倉「お客様がすごく楽しんでくださって、温かい拍手をたくさんいただけて、アットホームでしたし、みなさんが次を期待してくださっているような印象を受けました。コーラスのみなさんも緊張していましたけど、そんな中でも今ある力を発揮できたんじゃないかなと思います。すごく楽しかったです。私も全てのパワーを使い切ったので家に帰ったらぐっすり眠れると思います(笑)」

田中「このイベントに携わった全ての人が笑顔で帰ってくださったら、それで成功だと思っていたので、本当に大成功で終わることができて、今はホッとしています。来年は昭和100周年なので、ここからまた心を1つにしてさらにパワーアップした『Neo☆Stars』を見せていけるように頑張りたいと思います」

西村「久しぶりにシングルを歌ったんですが、アイドル時代から今までずっと『歌は苦手』と思っていました。でも、実は今回、パワーコーラスに出会って初めて歌が楽しいと感じました。アイドルの先輩たちとも歌を通じてつながることができて、本当にうれしかったです。今回、楽しく歌と向き合うことができたので、私も40周年に向けてさらに歌を頑張りたいと思います。来年もこのフェスを開催できるようにぜひ『Neo☆Stars』を応援していただけるとありがたいです」

ミノワマン「すごかったです。特に麻倉未稀さんの歌に感動しました。やっぱりあの輝きを持った80年代アイドルの方たちを前に僕がスーツで行ったら『誰だ?』ってなっちゃうじゃないですか(笑)。アントニオ猪木さんがそうだったように、リングじゃなくてもどんな場所でも僕はプロレスラーなので。リングに上がる姿でステージにも上がろうと決めていました。あとは普通に歌ったら緊張しちゃうから、『いつでも行けるぞ』っていう慣れているファイティングポーズで歌ってみたんですが、結構しっくりきました」

■『Neo☆Stars パワーコーラスフェス 2024』2024年10月19日 横浜市開港記念会館内ステージセットリスト

『シンフォニーの風』西村知美
『秘密じゃないけど秘密』つちやかおり
『カメレオン・アーミー』(振り付け)山咲トオル
『ムーンライト・サーファー』かとうれいこ
『ギンギラギンにさりげなく』新田純一
『キン肉マン Go Fight!』ミノワマンD・Z
『Remember (風間三姉妹)』大西結花
『涙の太陽』 田中美奈子&横浜sisters
『Your Song』SANGWOO
『あなたに(安全地帯)』SANGWOO
『拝啓、あの頃の僕へ』SANGWOO
『so easy to love you』Dreamers Union Choir
『唱』(Ado)Dreamers Union Choir
『Kitan Datta from ZERO』Dreamers Union Choir
『80年代メドレー』Dreamers Union Choir
『ホワット・ア・フィーリング~フラッシュダンス』麻倉未稀
『ヒーロー HOLDING OUT FOR A HERO』麻倉未稀
『負けないで』(ZARD)Neo☆Stars
『Pretender』(Official髭男dism)Neo☆Stars
アンコール『翼をください』Neo☆Stars

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