俳優の綾瀬はるかが17日、都内で行われた映画『ルート29』(11月8日公開、森井勇佑監督)の完成披露試写会舞台あいさつに、共演の大沢一菜、メガホンを取った森井監督とともに出席。サプライズで、大沢が綾瀬に向けて書いた手紙を朗読する場面があった。

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　約1年ぶりの主演映画となる綾瀬は、他者と必要以上にコミュニケーションをとらない女性・のり子（トンボ）を担当。綾瀬は「きょう初めて観ていただくということで、この日を迎えられてうれしいです」と笑顔を見せた。

　作中では、タバコを吸うシーンがあったそうで、綾瀬は「市川実日子さんと猛特訓しました（笑）」と言い、「歩きタバコするとき、手がどこにあるんだろうってのも分からなくて。ぷはってしたこの手がどこにいくんだろう……って、結構大変でした」と振り返った。

　またこの日は、サプライズで、大沢が綾瀬に向けて書いた手紙を朗読した。大沢が読む前から綾瀬は「泣きそう……」と目に涙を溜めていた。大沢が「まず顔がかわいいです」と読み上げると、綾瀬は爆笑。

　大沢は「あと人がすごくいいです」と続け、「この前、一緒にご飯に行ったときも家まで送ってくれて、ママは死ぬほどびっくりしていたけど、『綾瀬はるかちゃんは以上にかわいかった』とトンボさんが出てるCMをみるたびにずっと言ってるので親孝行ができて感謝しています」と読み、綾瀬を笑わせた。

　さらに「普段はもっとちゃんとした格好をしてると、ママがずっと言ってるので、今度はご飯を食べに来てください」と、綾瀬にお願いしていた。

　そして「これから先、自分の将来がまだ決まってなかったですが、またトンボさんと絶対に一緒に映画に出たいという目標ができました。アクション映画でもいいし、『ルート29』の続きでも良いし、監督も仲間に入れてあげてもいいです。そのために、私もアクションの練習とか頑張るので、その時までお互い元気でまたさらにカッコいい姿になって会いましょう！」と締めくくった。

　この手紙に綾瀬は「ありがとうございます。すばらしいですよね。喜怒哀楽の波に乗って。完成度がすごくて。一生宝物にします」と感謝し、「詩集に載せてほしい！」と口にしていた。

　森井監督は、詩人・中尾太一氏の詩集『ルート29、解放』よりインスピレーションを受け、同作の舞台となった姫路から鳥取を結ぶ一本道の国道29号線を約1ヶ月間旅をし、オリジナル脚本を完成させた。主人公のトンボが、風変わりな女の子・ハルと出会い、さまざまな人たちと出会いながら、国道29号線を進んでいく2人の旅を描いたロードムービー。