森公美子、晩年の夢は帝劇劇場での“食堂運営” 関係者にラブコール「建築の中に考えていただきたい」

ミュージカル歌手でタレントの森公美子が16日、東京・帝国劇場で行われたミュージカル『レ・ミゼラブル』の製作発表記者会見に出席した。同劇場の舞台を長年踏み続けてきた心境や、過去の思い出、将来の夢などを語った。

記者会見に参加した森久美子【写真:ENCOUNT編集部】
記者会見に参加した森久美子【写真:ENCOUNT編集部】

『レ・ミゼラブル』マダム・テナルディエ役を演じる

 ミュージカル歌手でタレントの森公美子が16日、東京・帝国劇場で行われたミュージカル『レ・ミゼラブル』の製作発表記者会見に出席した。同劇場の舞台を長年踏み続けてきた心境や、過去の思い出、将来の夢などを語った。

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 マダム・テナルディエ役の森は「すみません。『またいるのか』と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。私は、1997年より、同じ役を27年間やらせていただいております」とあいさつ。「前回が引退だと思って、『あ~! これで終わるんだ』と何かこう、ウルウルしたものもあったんですけど……また受かってしまいました」と言い、会場の笑いを誘った。

 続けて「本当に申し訳ございません。でもたぶん、本当に肉体的にも……精神的には全然大丈夫なんですけど『これが最後かな』と思っておりまして。精一杯、マダム・テナルディエを生きていたいと思っております」と意気込み、「ぜひ、ぜひ見に来てください。『最後の私の晴れ姿を』と思う次第です」と笑顔に。「その次にいたら、本当にごめんなさい(笑)」と述べた。

 伊礼彼方から「(同じ作品の同じ役を長年演じ続けた記録で)ギネスにのせたほうがいい」と絶賛されると、森は「でも『ラ・カージュ・オ・フォール』というものがございまして、これは(ダンドン夫人役を)38年間やっております。(家政婦役で長年出演する)『ラ・マンチャ』もありました」と説明し、会場の舌を巻く一幕も。

 また、森は「私の振り返る27年間というのは、一番は(2003年上演の)『イーストウィックの魔女たち』とか、そのために帝劇の屋根を4000万かけて補強した事件がありまして。飛んだんです、ここを。私がフライングしたんですよ」と述懐。「私だけピューッと落ちるというシーンがあって、それは演出なんですけど、その下にいたお客さんが『ギャー!』となった(笑)。本気で落ちてくると思って。すごく驚かれた」と述懐。「この劇場は魔がいる、と言いますか、何かある。何かを感じる。どこにいるか分からない。誰につくか分からない」と語った。

 さらに「(帝国劇場の)下がね、食堂だったんですよ。プロデューサールームのところ。そこで私、晩年に食堂やりたいんですけど」と突然願望を告白。「出演者専用、スタッフ専用の食堂を、ぜひ、建築の中に考えていただきたいという風に思っております」と劇場関係者にラブコールを送った。

 会見には吉原光夫、佐藤隆紀、飯田洋輔、伊礼彼方、小野田龍之介、石井一彰、生田絵梨花、昆夏美、木下晴香、屋比久知奈、清水美依紗、ルミーナ、三浦宏規、山田健登、中桐聖弥、加藤梨里香、敷村珠夕、水江萌々子、駒田一、トレンディエンジェルの斎藤司、六角精児、染谷洸太、森公美子、樹里咲穂、谷口ゆうな、木内健人、小林唯、岩橋大など総勢84人が出席した。

『レ・ミゼラブル』は1987年の日本初演以来愛され続ける名作。今回は2024年12月~2025年2月期の帝劇クロージング公演を皮切りに、25年3月には大阪・梅田芸術劇場メインホール、4月には福岡・博多座、5月には長野・まつもと市民芸術館、5・6月には北海道・札幌文化芸術劇場hitaru、6月には群馬・高崎芸術劇場にて、日本全国6大都市ツアー公演を実施する。

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