呪術、ヒロアカ…看板作品が続々完結 ジャンプを担うネクストブレイク候補の作品は?

国民的人気漫画『ONE PIECE』(作:尾田栄一郎)や社会現象的人気を集めた『鬼滅の刃』(作:吾峠呼世晴)など、数々の名作漫画を連載してきた『週刊少年ジャンプ』(集英社)。2024年は看板作品といえる『僕のヒーローアカデミア』(作:堀越耕平)が8月に連載終了、『呪術廻戦』(作:芥見下々)は9月30日に発売された44号で最終回を迎えた。

ジャンプを担うネクストブレイク候補の作品は?(写真はイメージ)【写真:写真AC】
ジャンプを担うネクストブレイク候補の作品は?(写真はイメージ)【写真:写真AC】

国内外から熱い視線を集める作品も

 国民的人気漫画『ONE PIECE』(作:尾田栄一郎)や社会現象的人気を集めた『鬼滅の刃』(作:吾峠呼世晴)など、数々の名作漫画を連載してきた『週刊少年ジャンプ』(集英社)。2024年は看板作品といえる『僕のヒーローアカデミア』(作:堀越耕平)が8月に連載終了、『呪術廻戦』(作:芥見下々)は9月30日に発売された44号で最終回を迎えた。

 テレビアニメ化や劇場版が公開されるなど注目を浴びた作品たちの完結後、気になるのは次にヒットが期待される作品だ。では『週刊少年ジャンプ』の次なる看板漫画となるのは、どの作品だろうか。

 ジャンプのネクストブレイク作品としてまず思いつくのは、『鬼滅の刃』が完結した翌年の21年より連載されている漫画で、25年4月からアニメ放送が決定している『ウィッチウォッチ』(作:篠原健太)だ。同作は『SKET DANCE』『彼方のアストラ』でも人気を博した、篠原氏によるマジカルコメディーである。鬼の力を持つ主人公のモリヒトが、魔女修行中の幼馴染・ニコの使い魔となり、彼らの同居生活・学校生活がコミカルに描かれる作品だ。

 コメディー、バトル、ラブコメ、ファンタジーなど複数の要素を含んだストーリー展開で、個性豊かなキャラクターたちが彩る日常生活が見どころである。

 ネット上では「ギャグに磨きがかかっている」「1話完結方式だけど毎回しっかり面白いからすごい」などと好評価の声が多数あがっている。アニメ放送決定が発表された際には、Xのトレンドで1位を獲得するほどの注目ぶりである。アニメ放送が成功すれば、今後さらなるヒットが期待できるだろう。

 続いて次世代をけん引する作品として熱い注目を集めているのが『カグラバチ』(作:外薗健)だ。23年に連載スタートした本作はコミックス3巻まで発売されており、シリーズ累計60万部突破している。KADOKAWAグループによる「次にくるマンガ大賞 2024」では、「コミックス部門」にて1位を獲得している話題作だ。また作者の外薗氏にとって、本作がジャンプの連載デビュー作だ。

 同作は、刀匠や妖術が存在する日本が舞台の異能バトル漫画である。非業の死を遂げた父親の復讐(ふくしゅう)に燃える主人公・六平チヒロが、奪われた父の妖刀を取り戻すために奮闘する姿が描かれる。とくにチヒロが振るう刀から飛び出す妖術を、金魚の躍動で表現した作画には思わず引き込まれてしまう。

 読者の間では「ストーリーの組み立ても引き込まれ方もすごい」「殺陣シーンを見て一瞬で惚れた」など、多面的な称賛を受けている。刀や金魚など、日本文化を色濃く映した世界観は海外でも人気を集め、海外向け漫画誌アプリ「MANGA Plus by SHUEISHA」では、連載開始1週間で、第1話が世界閲覧数1位を獲得。数ある作品のなかでトップレベルの勢いといえるだろう。

 また最近連載が始まり、今後のヒットが期待されているのが『魔男のイチ』(原作:西修、作画:宇佐崎しろ)である。『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)で連載中の人気漫画『魔入りました!入間くん』の作者・西氏が原作を務め、以前ジャンプで連載していた人気作品『アクタージュ』の作画で知られる宇佐崎しろ氏の超強力タッグによる作品であることでも話題だ。

 同作は、魔女が魔法を狩る世界が舞台の魔法ハンティングファンタジー。辺境の山奥で狩人として暮らす少年・イチが、ひょんなことから世界初の男の魔女「魔男」になり常識をひっくり返すという新鮮な設定である。

 浮世離れしたイチが、まったく縁のなかった魔女の世界と関わっていくという西氏によるストーリー構成と、宇佐崎氏により繊細なのに力強いタッチで描かれる魅力的な登場人物に引き込まれる作品だ。序盤で登場人物が少ないなか、とくに注目されるのはヒロイン候補のデスカラスで、個性的なビジュアルや性格、豊かな表情ですでに多くの読者を魅了している。

 ネット上では「最近の新連載ではダントツで伸びそう」「どんどん面白くなる予感」「大作になりそうな雰囲気」など、連載開始から間もないにもかかわらず、期待の声があがっている。

 看板漫画の完結はさびしいものだが、これからジャンプを盛り上げる作品からも目が離せない。

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