『ワンピ』チョッパーが食べた「ヒトヒトの実」モデルは? いまだ謎も有力は「雪男」説?

『週刊少年ジャンプ』(集英社)の人気漫画『ONE PIECE』(作:尾田栄一郎)に登場する、主人公モンキー・D・ルフィ率いる「麦わらの一味」の船医トニートニー・チョッパーは、トナカイでありながら「ヒトヒトの実」を食べたことで、人間の言葉を話したり、人間に近い形態に変身できたりする稀少な存在である。

「ヒトヒトの実」の正体は明らかになるのか(写真はイメージ)【写真:写真AC】
「ヒトヒトの実」の正体は明らかになるのか(写真はイメージ)【写真:写真AC】

最初に登場したのに…いまだ正体不明の悪魔の実

『週刊少年ジャンプ』(集英社)の人気漫画『ONE PIECE』(作:尾田栄一郎)に登場する、主人公モンキー・D・ルフィ率いる「麦わらの一味」の船医トニートニー・チョッパーは、トナカイでありながら「ヒトヒトの実」を食べたことで、人間の言葉を話したり、人間に近い形態に変身できたりする稀少な存在である。

「ヒトヒトの実」は、それぞれに「動物(ゾオン)系」特有の「モデル」の名前が存在しており、たとえば元海軍元帥のセンゴクが食べたのは「ヒトヒトの実 幻獣種 モデル“大仏”」であったし、ルフィの食べた「ゴムゴムの実」の別名は「ヒトヒトの実 幻獣種 モデル“ニカ”」だった。

 しかし、作中で最初に「ヒトヒトの実」を食べたキャラとして登場したはずのチョッパーについては、まだどんな「モデル」を食べたのか明らかになっておらず、その正体については多くのファンが議論を交わしている。本記事ではファンの声をもとに予想される、チョッパーの食べた「ヒトヒトの実」のモデルについて考察する。

 ファンのあいだで最も有力なのが、チョッパーの「ヒトヒトの実」のモデルは「雪男」であるという説である。この説が生まれたのは、チョッパーの過去が描かれたコミックス16巻第141話では、悪魔の実を食べて人型に変身したチョッパーに対し、人々が「きっと…雪男だ……!!!」と発言し、銃を持って追い払う様子が描かれているためである。

 また、上述のとおり現在モデル名が判明している「モデル“大仏”」「モデル“ニカ”」ともに「幻獣種」に分類される悪魔の実であることから、同じく伝説上や空想上などの生き物である「雪男」が候補に浮上したともいえる。SNS上では「チョッパーのモデルが“雪男”だったら、ヒトヒトの実には幻獣種しかいないというロマンが生まれるんだけどな」と期待の声も見られた。

 ほかには、ギリシャ神話に登場する神・アスクレーピオス(アスクレピオスとも)がチョッパーの「モデル」では? という声も多数あがっている。これはチョッパーが医学に長けていることから、名医・医療を司る神として知られるアスクレーピオスが「モデル」の候補として浮上したと考えられた説のようだ。

 しかし、チョッパーが優れた医術の腕を持っているのは、Dr.くれはという優れた医者に師事していたからということが大きく、医術に関する悪魔の実では、すでにトラファルガー・ローが食べた「オペオペの実」が登場していることから、ネット上では「この説を立証するのは少し難しいかも」という声もある。

 また、チョッパーが自分の変身形態の数を増やせる「ランブルボール」を乱用したことで、巨大化し暴走した姿から、「ヒトヒトの実」の「モデル」に山や湖沼を作ったという伝承を持つ日本の妖怪「ダイダラボッチ」を連想したファンも多いようだ。SNS上では「ランブルボールを乱用したことで巨大化するならば、あの姿こそが悪魔の実の真の力なのではないか」などと暴走=真実の姿ともいわれている。

 この説には、ワノ国編で登場した狛キツネ・オニ丸が「ヒトヒトの実 幻獣種 モデル“大入道”」を食べたという事実も関係している。大入道とは日本古来の妖怪で、その名の通り体の大きな坊主頭の化け物のことである。オニ丸とチョッパーには、動物でありながら「ヒトヒトの実」を食べたという共通点があり、オニ丸の「モデル」を参考にして、チョッパーのモデルを推測した意見が生まれたようだ。

 現在登場している「ヒトヒトの実」の「モデル」はすべて“幻獣種”であり、数多くの「動物系」のなかでもあらゆる可能性を想像できると言える。今後チョッパーの食べた「ヒトヒトの実」の正体は明らかになるのか、今後の動向から目が離せない。

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