内緒で始めた芸能活動…グラビアデビューで親バレ「もう大事件」 岸明日香の運命を変えた選択

タレントの岸明日香(33)が女性同士のドロドロな戦いを描いた『プロ彼女の条件 芸能人と結婚したい女たち2』(全30話/9日からショートドラマ配信アプリ「BUMP」で配信中)に“悪女”役で出演している。長年にわたり、グラビアでも活躍しながら、俳優活動を続けているが、岸自身も「ここまで続けられるとは思っていなかった」と驚くこともあるという。そんな岸にこれまでの芸能人生を振り返ってもらった。

岸明日香はスカウトがきっかけで芸能界に入った【写真:ENCOUNT編集部】
岸明日香はスカウトがきっかけで芸能界に入った【写真:ENCOUNT編集部】

髪型チェンジのボブ枠で仕事が急増

 タレントの岸明日香(33)が女性同士のドロドロな戦いを描いた『プロ彼女の条件 芸能人と結婚したい女たち2』(全30話/9日からショートドラマ配信アプリ「BUMP」で配信中)に“悪女”役で出演している。長年にわたり、グラビアでも活躍しながら、俳優活動を続けているが、岸自身も「ここまで続けられるとは思っていなかった」と驚くこともあるという。そんな岸にこれまでの芸能人生を振り返ってもらった。(取材・文=中村彰洋)

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――芸能界という世界を目指したきっかけを教えて下さい。

「小さい頃から漠然と芸能界に憧れを持っていました。幼稚園の時には、みんながお花屋さんとか書いてる中で、将来の夢を『演歌歌手』と書いていました」

――意外な夢を抱かれていたんですね。

「サブちゃん(北島三郎)がめっちゃ好きだったんです。今も昭和歌謡だったり、1980年代のニューミュージックが好きです。3歳から中2ぐらいまで、ずっとダンスをやっていて、当時はダンサーになりたいとか、いろんな夢は持っていました。とにかく『私は芸能界でやっていくんだ』みたいな謎の自信を持っていたんです。大阪の田舎に住んでいる小娘だったんですけど(笑)。

 高3の頃、進路について先生と母と三者面談している時に、『私、芸能界で食べていくから大丈夫です!』と言ったら、先生から『いい加減にしろ!』って怒られました。お母さんも『娘が何を考えているのか分からない』と泣き始めちゃって、めちゃめちゃカオスでした(笑)。でも、私はなぜか漠然と『大丈夫って言ってるのになんで泣いてるの?』と思っていました」

――波乱のスタートだったかとは思いますが、最初の仕事はどのように見つけたのでしょうか。

「事務所の方に大阪でスカウトされたのがきっかけでした。とにかく私にとっては、タイミングもぴったりで奇跡みたいな出来事で。初めての仕事はツイッター(現X)でマネージャーさんが投稿してくれた宣材写真のオフショットを見た出版社の方からお声掛けいただいて、初めてのグラビアが決まりました。

 親に芸能活動をしていることは話していなくて、それまでは大阪から内緒で東京に通っていました。でも、誌面に出たタイミングでバレましたね。もう大事件(笑)。『帰ってこい!』と怒鳴り散らされました」

――グラビアでデビュー後、ほぼ同時期から俳優活動もされていますが、どういった経緯だったのでしょうか。

「私は本当に運とタイミングに恵まれているんです。デビューして1年ぐらいたった頃に、グリコさんから『ドロリッチ』のCMのお話をいただけたんです。当時はロングヘアがブームだったので、マネージャーさんから『ボブにしたほうがいい』と言われていて、思い切ってボブにしました。他の出演者の方たちがキャリアも知名度もある中だったので、『なんで私が呼ばれたんだろう?』となりましたが、多分ボブ枠で出られたんですよ(笑)。多分ですけど。

 髪を切ったらお仕事が増えて、その流れでドラマのレギュラー出演も声を掛けていただけました。それがきっかけで『お芝居って楽しい』と思うようになって、並行してやっていくことを決めました」

芸能活動を初めて激変した性格「すごく自己肯定感が高くなっていきました」

――10年以上もの間、両立ができているのはどちらも楽しいからという思いが大きいのでしょうか。

「お芝居できる機会をもっと増やしたいという気持ちがあった中で、最初の数年間は、ガッツリとグラビアをやりきるという“自分ルール”を決めていました。それ以降は、初心に帰るタイミングで写真集やカレンダーをさせていただくようにしていました」

――そういった意味では、現在は思い描いていた道に進んでいるのでしょうか。

「まさか私がこんなに長く活動できているとは思ってもいなかったです。ただ、自分の中では、節目節目のタイミングで写真集を出すとか、やりたいことは勝手に決めていました。今の事務所に所属させていただいた時も、マネージャーさんに『このタイミングでアニバーサリー本を出すんですけど』と決まる前から勝手に話を持ち出していました(笑)。30歳の節目だったり、何かしらのタイミングで『これを出す』みたいな人生設計は最初から決めていました。グラビアに関しては特にこだわりがあったかもしれないです」

――芸能活動のスタートがグラビアでしたが、そういった部分への抵抗はありましたか。

「そもそも体型に自信がなかったんです。ファンの方にも『そんなこと言って~』と言われるんですけど、むしろコンプレックスだったくらいです。当時はネガティブで、自己肯定感も爆低で(笑)。初グラビアの時も、不安だらけだったので、いろんな写真集をメーカーの方たちに頼んだり買ったり50冊ぐらいかき集めて勉強しました。今も実家に置いてあります。こんなに分析してると思われたら冷めちゃうかもしれないけど(笑)。とにかく細部まで研究しました」

――現在では、明るくポジティブといった印象がありますが、仕事をする中で徐々に変化していったのでしょうか。

「本当にこの仕事のおかげです。仕事を始めてから、すごく自己肯定感が高くなっていきました。仕事の中で認めてもらえたりすることで、性格が変わっていきました。今もネガティブな時もありますが、かなり前向きでポジティブになったと思います。この仕事をしてなければ、私は本当にあのままだっただろうなと思います」

――ご両親は芸能活動に反対していましたが、いつごろから変化していったのでしょうか。

「めっちゃ単純でした。父はあまり何も言わずに影で心配しているタイプで、最初母は猛反対していましたが、その1年後にCMが決まって、ドラマも決まって、バラエティーなどに出るようになってから、急に『頑張れー!』って。びっくりするぐらい手のひら返し(笑)。これだから関西人は嫌なんですよ(笑)」

――2020年からは約1年フリーで活動されていましたが、何か変化はございましたか。

「フリーの時期は、自分でアポイントを取ったり、新規の依頼にも自分で対応したり、ほぼ1人でやっていました。もちろん、それまでにお世話になった方たちにもたくさん助けていただきました。フリーも時代に合っていていいなと思っていたのですが、今の事務所が私のこれからのプランを親身に一緒に考えてくれたりしたこともあって、所属を決めさせていただきました」

――計画的に物事を進めている岸さんですが、今後の芸能人生について考えることはございますか

「やっぱり長く続けていたいという気持ちがあります。今までお仕事でご一緒になった方たちを大切にしたいですね。他にも、冷凍カレーやルームウエアなどのプロデュースもしていて、今も香水や洋服を作ったりしているので、そういった部分でもいろんな展開ができたらいいなと思っています。後は役者業をもっとやっていきたいなという気持ちが強いですね」

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