矢本悠馬、柳葉敏郎の一言に重圧 『踊る』シリーズ参加で戦々恐々「失敗したら俳優やれないんじゃないか」

俳優の矢本悠馬が11日、都内で行われた映画『室井慎次 敗れざる者』初日舞台あいさつに柳葉敏郎、本広克行監督らとともに出席。本作出演の重圧を語った。

舞台あいさつに出席した矢本悠馬【写真:ENCOUNT編集部】
舞台あいさつに出席した矢本悠馬【写真:ENCOUNT編集部】

地域課若手警官・乃木真守を演じた

 俳優の矢本悠馬が11日、都内で行われた映画『室井慎次 敗れざる者』初日舞台あいさつに柳葉敏郎、本広克行監督らとともに出席。本作出演の重圧を語った。

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 1997年の連続ドラマ開始以来、それまでの刑事ドラマとは一線を画し、警察内部の縦割り社会や上下関係、人間模様を描き、社会現象を巻き起こした『踊る大捜査線』シリーズ。これまでに公開した映画シリーズ6本の累計興行収入は、487億円、累計動員数3598万人を超え、日本邦画界に伝説を残している。

 シリーズ最終作と銘打った『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』(2012年公開)から12年経て制作された新作映画では、27年前、湾岸署の刑事・青島俊作(織田裕二)との約束を果たせなかったことを悔み、警察を辞めて故郷である秋田に戻った室井慎次の姿を描いている。

 地域課若手警官・乃木真守を演じた矢本は「年齢的に『踊る』シリーズのど真ん中じゃなくて。それでも記憶にある。メガヒット連発していて大作に関わったことは重々わかったつもりだったけど、現場でのプレッシャーもすごくて。初日、柳葉さんに『頼むぞ。乃木がスベったらこの映画やばいぞ』と言われて、喉カラカラになっちゃって」と苦笑いで明かした。

 続けて「もともと乃木は真面目な青年だったけど、僕がキャスティングされたことでコメディーシーンになった。それもかなりプレッシャーで、そこまで期待されているのはうれしかったけど、ちょっと重すぎて……。最初らへん、めっちゃ調子悪かった(笑)」といい、「(自分が出演すると)情報解禁されたとき、周囲から『出るの!?』『めっちゃ楽しみ』って言われて、俺これ失敗したら俳優やれないんじゃないかなって感じで今日まできましたね」と胃に穴が開くような気持ちだったという。「俺大丈夫でした?」と観客に投げかけると、大きな拍手が起こり「ありがとうございます!」と安堵した。

 その話を聞いた柳葉は「いや、本当ごめんね?」と声をかけ、「でも出来上がった作品を見て矢本くんでよかった。思っている以上のものを表現してくれた」と労った。

 舞台あいさつにはそのほか、福本莉子、齋藤潤、前山くうが、前山こうが、筧利夫、小沢仁志、飯島直子、も参加した。

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