柳葉敏郎、映画『室井慎次』現場で涙する一幕も “子ども”に熱心な演技指導「親父の気持ちになったつもりで」

俳優の柳葉敏郎が11日、都内で行われた映画『室井慎次 敗れざる者』初日舞台あいさつに出席。本広克行監督が「前編のラスト、ギバさんの役者魂を齋藤潤くんにうつしていくっていうのを見て感動して泣いちゃって。あの時、ギバさんも泣いていましたもんね」と明かされ、柳葉は照れ笑いを浮かべながら本広監督の元に詰め寄る一幕があった。

舞台あいさつに出席した柳葉敏郎【写真:ENCOUNT編集部】
舞台あいさつに出席した柳葉敏郎【写真:ENCOUNT編集部】

撮影は柳葉の地元で敢行

 俳優の柳葉敏郎が11日、都内で行われた映画『室井慎次 敗れざる者』初日舞台あいさつに出席。本広克行監督が「前編のラスト、ギバさんの役者魂を齋藤潤くんにうつしていくっていうのを見て感動して泣いちゃって。あの時、ギバさんも泣いていましたもんね」と明かされ、柳葉は照れ笑いを浮かべながら本広監督の元に詰め寄る一幕があった。

 柳葉演じる室井慎次は、本作では警察を辞めて故郷である秋田に戻っており、そこで被害者家族・加害者家族を支援したい思いで、少年たちと一緒に暮らしている。“家族”を演じた齋藤や、子役たちに対し、柳葉は熱心に演技指導。「本当の親子を作りたかった。自分の息子を何かする親父の気持ちになったつもりでいた。役者としては(泣くことが)いけないかもしれないけど、柳葉敏郎の父親の気持ちがちょっと出ちゃった時間だったかな」と振り返った。

 被害者家族の子どもで、室井と暮らす少年・森貴仁(タカ)役の齋藤は、柳葉の指導について「知らないことだらけだったので丁寧に教えてくださって伝えてくれた。僕が分かるまで何回も段取りに付き合ってくれた。クランクインの日、学校のシーンだったけど柳葉さんは来てくれた」といい、「ずっと大きな存在ですし、隣にいまも立てていることはすごく幸せ」と大先輩との共演を噛み締めていた。

 撮影は、柳葉の地元で敢行された。「家から目と口の先でロケをやって、お世話になった母校で撮影してうれしい反面、現場に足を向けるのが恥ずかしかった」としながらも、「お世話になった地元の方に少しでも恩返しできていればいいなって思いながら4か月過ごした」と振り返った。

 1997年の連続ドラマ開始以来、それまでの刑事ドラマとは一線を画し、警察内部の縦割り社会や上下関係、人間模様を描き、社会現象を巻き起こした『踊る大捜査線』シリーズ。

 シリーズ最終作と銘打った『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』(2012年公開)から12年経て制作された新作映画では、27年前、湾岸署の刑事・青島俊作(織田裕二)との約束を果たせなかったことを悔み、警察を辞めて故郷である秋田に戻った室井慎次の“今”を描く。

 舞台あいさつにはそのほか、福本莉子、前山くうが、前山こうが、筧利夫、矢本悠馬、小沢仁志、飯島直子も参加した。

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