38歳で死去…テレ朝・三上大樹アナをしのぶ声 関係者が見た人柄「自費で甲子園に行ったことも」

テレビ朝日の三上大樹(みかみ・ひろき)アナウンサー(享年38)が今月5日に亡くなったことで、テレビ朝日の局内外で故人をしのぶ声が広がっている。訃報は8日に広がり、親交のあったタレントで俳優の上地雄輔やテレビ朝日系列・九州朝日放送の長岡大雅アナが、Xで三上アナとの思い出をつづった。ENCOUNTは9日、三上アナと仕事をしてきた複数人のテレビ朝日局員を取材。面倒見がよく、個よりもチームが良くなるために尽力していた三上アナの人柄、働きぶりが分かった。

亡くなったテレビ朝日の三上大樹アナウンサー【写真:公式サイトより】
亡くなったテレビ朝日の三上大樹アナウンサー【写真:公式サイトより】

系列局の若手アナにも積極指導

 テレビ朝日の三上大樹(みかみ・ひろき)アナウンサー(享年38)が今月5日に亡くなったことで、テレビ朝日の局内外で故人をしのぶ声が広がっている。訃報は8日に広がり、親交のあったタレントで俳優の上地雄輔やテレビ朝日系列・九州朝日放送の長岡大雅アナが、Xで三上アナとの思い出をつづった。ENCOUNTは9日、三上アナと仕事をしてきた複数人のテレビ朝日局員を取材。面倒見がよく、個よりもチームが良くなるために尽力していた三上アナの人柄、働きぶりが分かった。

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 電話取材に応じた局員は言った。

「彼は珍しいタイプのアナウンサーでした。自分のことよりも、テレビ朝日や系列局のアナウンサーが良くなることを軸に考えていました。特に高校野球の取材が好きで、自費で甲子園に行ったこともありました」

 元高校球児の三上アナは、全国高校野球選手権を中継するABCテレビのアナウンサーとともに甲子園で実況やレポートを担当。全国から駆け付けている系列局の若手アナへ積極的に声をかけ、アドバイスを送っていたという。

「とても視野が広く、全体を見渡せるタイプでした。キー局で実績のある彼がいろんなことを丁寧に教えているわけで、系列局の若手アナにとってこんなにありがたい状況はなかったと思います」

 別の局員は、三上アナが同局の後輩アナを気に掛ける姿を見ていた。アナウンス部では新人1人につき、2、3人の先輩アナが指導役となって1年間は面倒を見る体制になっているという。だが、三上アナは担当の枠にこだわらずに後輩アナに声を掛け、2年目以降もサポートを続けていたという。

「アナウンサーによっては後輩の成長を嫌がるタイプもいますが、彼は成長させて『一緒に切磋琢磨しよう』という考えでした」

 38歳。数年もすれば、管理職になる可能性があった。だが、この局員は「それは断ったと思います。彼は現場にこだわりたいタイプだったので」と実感を込めた。

 三上アナは今夏、パリ五輪の実況アナウンサーに選ばれた。バスケットボール、バドミントン、アーティスティックスイミングを担当。帰国後はすぐに、大好きな甲子園へ向かったという。最後の担当番組は、9月13日放送『報道ステーション』(月~金曜午後9時54分)のニュースでのナレーション。スポーツ実況を担当する男性アナが、長期間画面に映らないことに違和感はなく、三上アナの健康状態を知り得る局員は少なったという。

 死因については「病死」とだけ公表されている。遺族の意向で詳細は明かされていないが、取材に応じた局員の声は「長く闘病して亡くなったわけではないと聞いています」「人に対する優しさ、思いやりも含め、テレビ朝日及びテレビ朝日系列にとっても、貴重で大切な人でした」で一致している。

 深い悲しみの中、全国のテレビ朝日系列では通常の放送が続いている。三上アナを慕ってきた同僚たちは、天国に旅立った故人をしのび、今後も目の前の仕事に向き合っていく。

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