声優の木内秀信が5日、都内で行われた映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版』（4日公開）公開記念舞台あいさつに出席した。当日は声優の関俊彦、古賀豪監督も同席し、同作をアピールした。

　異例の大ヒットとなっている同作。木内が「皆さまのおかげです。ありがとうございます」とボソリとつぶやくと会場からは笑い声に包まれた。加えて、「まだご覧になってない方もいらっしゃいますし、これを機にお誘い合わせの上、ぜひ劇場へ。僕もですね、後輩や見てない友達と共に一緒に入村しました」と話し、笑顔を見せた。

　同作で水木を演じる木内は「関さんと一緒にとったシーンは緊張しました。すごく狭いスタジオでして。最初、ほぼ初めましての状態で監督と真正面でお話しして、次は関さんと監督がお話していたんですけど、そのときは見ちゃいけないような気がして、壁を見ていました」と撮影時のエピソードを語った。

　MCから好きなシーンを聞かれたところ、木内は「水木が入村してトンネルを抜けて、村を歩いて行くシーンが大好きです。僕はしゃべってないんですけどね。長田に囲まれる前ですね。昔の日本の緑の風景というか、これから何か起こるんじゃないかと不安を抱えながら歩く水木の心境も含めて好きですね」と答えた。

　同作は昨年公開された水木しげる生誕100周年記念作品映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』の327カットをリテイクし、音も再ダビングした真生版。初めて語られた鬼太郎の父たちの恐怖の物語がふたたびスクリーンに登場した。木内は「1年前の舞台あいさつでは、まさか1年後に新たな真生版を皆さんに見ていただけるようになるとは夢に思いませんでした。皆さんのおかげです。ありがとうございます。アニメーターの皆さんは、決して自分の口では言いませんが、今回のようなリテイクは大変な作業です。それはプロのこだわりもありますが、皆さんが応援してくださって愛してくださったということが、アニメーターの皆さんの背中を押してくださったのだと思います。もうひと盛り上がり見せたいと思うので、応援の程、よろしくお願いします」と声を掛け、頭を下げていた。