間宮祥太朗、初共演の森田剛へ尊敬の念「役者として底知れない魅力が」 プライベートでは師弟関係
俳優の森田剛、間宮祥太朗が5日、都内のTHEATER MILANO-Zaで上演されるBunkamura Production 2024『台風23号』の取材会に出席。初共演にしてダブル主演となる本作の開幕を前に、心境やそれぞれの印象を語った。
赤堀雅秋氏の最新作『台風23号』
俳優の森田剛、間宮祥太朗が5日、都内のTHEATER MILANO-Zaで上演されるBunkamura Production 2024『台風23号』の取材会に出席。初共演にしてダブル主演となる本作の開幕を前に、心境やそれぞれの印象を語った。
本作の演出を務めるのは、2014年に上演された『殺風景』、22年に復活を果たした『パラダイス』まで、5つの新作をBunkamuraに書き下ろし、演出・出演してきた赤堀雅秋氏。戦後最大級の台風23号が迫る、海沿いのとある町に生きる市井の人々を赤堀独自の視点で描き出す。出演者陣は、森田と間宮に加え、木村多江、藤井隆、伊原六花、駒木根隆介、秋山菜津子、佐藤B作ら豪華俳優陣が名を連ねた。
配達員を演じる森田は、「稽古で積み上げてきたという気持ちが強いので、それを出せるように荷物を一生懸命運びたいと思います」と意気込み。自身の役柄については、「配達員はとにかく時間通り、指定された場所に荷物を運ぶ。それは生きるために。真っすぐな男だと思っています」と説明し、「見どころはとにかくたくさんあります。みなさん、それぞれ見せ場、いいシーンがありますので、ぜひ見ていただきたいです」とアピールした。
介護ヘルパーの田辺を演じる間宮は、「稽古の時から自分が出ていないシーンを見ていて、すごい好きな作品だと思いました。それだけ好きだと思える作品に出演できている幸せを楽しみながら、一公演一公演大事にしていきたいです」とコメント。役柄については、「ヘルパーとして仕事をしていて、自分の中では頑張っているし、人当たりがいい。自分に正当な評価をしてもらいたいという思いが強い。それが会話の中で見え隠れします」と話し、「好きなシーンは、配達員がカブトムシの話をするシーンがあるのですが、僕はそのシーンが好きです」と述べた。
初共演作でダブル主演となったことについて、森田は「稽古に取り組む姿勢だったり、すぐできちゃう感じとか、このやろうと思って、いいなーと思って見ていました」と嫉妬。「僕はなかなか役をつかめずにいて、演出してもらったときに、このままやられていたらオレは泣くんじゃないか……、というくらいのときもあったのですが、その時B作さんを見たら、B作さんもそんな顔をしていて、B作さんに救われました」と稽古を振り返りつつ、「やさしくて、センスがあって、一緒に芝居をしていて楽しいです」と間宮に尊敬の念を示した。
間宮は森田の発言に感謝したが、「ほとんどのことはうれしかったんですけど、すぐにできちゃうというのはやめてもらっていい?」と照れ笑い。森田の印象については、「ご一緒する前、いろんな方から、剛さんはしゃべらない人だと聞いていた。赤堀さんに『ぜんぜんそんなことない』と言われて、本当にいろいろしゃべってくれた。そこは1番印象が変わりました」と言及した。
稽古を振り返りながら、「最初、座っているだけの所から、一気にその人のそこまでの奥行きを感じさせた。森田剛さんという方は、役者として底知れない魅力があると再認識しました。毎日稽古で同じことが起こらないというか、交わす言葉のいろんな模様が変わってくるので、一緒にやっていて楽しい」とリスペクト。「あと、趣味の師匠としてプライベートの方でもお世話になっています」と師弟関係にあることを明かしていた。
本作は、5日から27日まで東京公演、11月に大阪・愛知で上演される。