木村“ケルベロス”颯太、3R・TKO負けも上がった評価 YA-MAN「FIGHT CLUBを体現した試合」

格闘家のYA-MANがプロデュースする格闘技イベント「FIGHT CLUB.2」が5日、行われた。メインイベントで“朝倉未来が認めた男”YURA(ダイアタイガージム/RISEスーパーライト級10位)に3R・TKO負けを喫した木村“ケルベロス”颯太(心将塾/第3代DEEP☆KICK-65kg王者)が、囲み取材で心境を明かした。

試合後、囲み取材に応じた木村“ケルベロス”颯太【写真:山口比佐夫】
試合後、囲み取材に応じた木村“ケルベロス”颯太【写真:山口比佐夫】

ファンもケルベロスを応援「神試合だった」

 格闘家のYA-MANがプロデュースする格闘技イベント「FIGHT CLUB.2」が5日、行われた。メインイベントで“朝倉未来が認めた男”YURA(ダイアタイガージム/RISEスーパーライト級10位)に3R・TKO負けを喫した木村“ケルベロス”颯太(心将塾/第3代DEEP☆KICK-65kg王者)が、囲み取材で心境を明かした。

 負けて上がった試合だった。「FIGHT CLUB」第1回大会の記者会見で朝倉未来軍団に詰められたことから、“チワワ”のイメージが定着しているケルベロスだが、この試合では1Rから相手をKOしようという気概を見せた。

 YURAの鋭いジャブを開始直後に被弾し、序盤から鼻を赤くさせる展開だったが、先にプレッシャーをかけていたのはケルベロスだった。YURAのワンツーを被弾しながらもコーナーに追い込み、右ストレートで終わるパンチのコンビネーションで先にダウンを奪っていた。

 その後、カウンターを狙う形で決めにいこうとするも、YURAもパンチを修正。2Rにダウンを奪われると、徐々にダメージが蓄積していく。YURAと壮絶な打ち合いを繰り広げていたが、3R開始14秒、ストレートを被弾しダウンを喫したところでタオルが投入され、終わっってしまった。

 2R以降はほとんど記憶がないという。「あまり覚えていないんですよね。気が付いたら終わってました」。ダメージも大きそうで、「頭が痛い。右目がちょっと虫飛んでる感じ」と試合途中で負傷したことを明かした。

 開始直後からもろにもらっていたYURAのジャブについては「速かったですね。距離なのか思った以上に当たるんやと思って。でも途中からは見えていました。いけるかなと思ったんですけど、かぶせの右、もらってしまったんでしょうね。速かったです」と振り返った。

「FIGHT CLUB」第1回大会では白川陸斗と顔面から流血させながら喧嘩ファイトを、この日はキックボクシングで自らKOを狙おうとする姿を見せた。負けはしたもののファンからは「神試合だった」などとケルベロスを評価する声も多い。

 注目大会に2度出場したことに触れ「FIGHT CLUBに出られたことは良かったと思いますけど、どっちも結果を残せていない。良かったですけど、悔しいですね、悔しい、何言ってるんだろうって」と唇をかんだ。

 プロデューサーのYA-MANは「FIGHT CLUBを体現した試合だった」「評価が落ちるわけでもない」と高評価している。負けはしたものの、KOで勝とうとしたケルベロス。“チワワ”が成長していく姿にファンも心を動かされたに違いない。

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