奈緒、新ドラマで演じるほこ美は「気づいたら応援したくなる」 自身との共通点は「家族への思い」
俳優の奈緒が、自身が主演する10月8日スタートのTBS系連続ドラマ『あのクズを殴ってやりたいんだ』(火曜午後10時)のオンライン取材会に出席した。
破局からボクシングの道へ「何回でも立ち上がる根性はすごくカッコイイ」
俳優の奈緒が、自身が主演する10月8日スタートのTBS系連続ドラマ『あのクズを殴ってやりたいんだ』(火曜午後10時)のオンライン取材会に出席した。
本作は、主人公・佐藤ほこ美(奈緒)が、人生どん底のタイミングで金髪の謎の男・葛谷海里(Kis-My-Ft2/玉森裕太)に出会い、プロボクサーを目指していくガチンコボクシングラブコメディー。真面目で真っすぐな性格のほこ美・29歳は、結婚目前で彼氏に逃げられ破局。さらに彼氏が浮気していたことも発覚。そんな中、優しくて人懐っこい海里に出会ったことをきっかけに「もうクズな男に泣かされるのは嫌だ!」と自分を変えるためにボクシングの世界へ一歩踏み出す。どん底のときに出会い、助けてもらった海里に運命を感じるほこ美だが、のちに彼の驚きの正体を知ることとなる。
奈緒は自身が演じるほこ美について、「すごく不器用で真っすぐで、とっても懐が深い。恋愛にしてもすごく不器用なところがあって、1つのことに集中するタイプの人。本来なら、“恋愛とボクシング”という2つを追いかけることは、すごく苦手だと思う」と分析。「ほこ美ちゃんは不器用ながらに、どっちにも一生懸命になっていく。うまくいかないこともあるんだけど、“七転び八起き”ですぐに立ち上がる人。私も台本を読んでそのパワーを応援したくなるし、気づいたら自分から応援したくなる主人公だなと思いました」と語った。
また、「ほこ美ちゃんは作品の中で『しつこいね』とよく言われます。彼女の強さはこの粘り強さなんじゃないかと思っていて。諦めちゃうような、折れちゃうようなところで、1回折れたように見えてもまた立ち上がる」とほこ美の魅力に触れ、「何回でも立ち上がって来る根性はすごくカッコイイなと思いますし、ほこ美ちゃんの好きなところ。自分でもそうなれたらいいのになと思います」と語った。
自身とほこ美の共通点を聞かれると、「ほこ美ちゃんの“家族に対しての思い”や“家族を好きな気持ち”は、台本を読んで一番に共感しました。その部分もみんなと大切に作っています」と説明。また「ボクシングの練習を重ねていく中で、『ほこ美ちゃんはこう思ったのかな』と追体験することが多かったです。ほこ美ちゃんと一緒にボクシングを始めたことで気づかされることが多く、『人から応援してもらえることがこんなにパワーになるんだ』と思いました」と、撮影しながら感じたものがあったという。
「練習がキツイ時でも、自分が海里のことを思うとキツかった腕が上がったりする瞬間がありました」と振り返り、「ほこ美にとって、“ボクシング”と“誰かを思う気持ち”はお互い支え合って存在していて、撮影していく中で共感する部分がありました。追体験しているような練習時間を過ごさせていただいた」と語った。
また、ほこ美が“負けっぱなしの自分”と決別するためボクシングを始めたことから、「私もいまだにお芝居を『難しいな』と感じていて、それは始めた時からずっと変わっていなくて、分からないことばかりです。(ほこ美と同じように)『分からないから、負けっぱなしはイヤだからもう1回チャレンジする』という気持ちを、芝居に対しても持っているということに気づかされました」と、役を通して自身と重なる思いを明かした。