窪田正孝、現場での銃シーンに大興奮 黒沢清監督が証言「ピストルを握ってあんなにはしゃいだ人初めて見た」
映画『Cloud クラウド』公開記念舞台あいさつが28日、都内の劇場で行われ、主演の菅田将暉、奥平大兼、岡山天音、荒川良々、窪田正孝、黒沢清監督が参加した。
クールで物静かな印象も大興奮
映画『Cloud クラウド』公開記念舞台あいさつが28日、都内の劇場で行われ、主演の菅田将暉、奥平大兼、岡山天音、荒川良々、窪田正孝、黒沢清監督が参加した。
撮影を振り返るトークで、黒沢監督が窪田のエピソードを紹介した。「今回窪田さんと初めてお仕事しましたけど、クールで物静かな印象があった。撮影現場でピストルが出てくるような映画、これまで何本も撮っているけど、現場でピストルを握ってあんなにはしゃいだ人初めて見ました」と告白。司会者から「どんな感じだった?」と様子を聞かれると、「いやぁ……。普通じゃない感じ」と不穏なコメントを放って会場を笑わせた。
また共演した奥平も「僕も同じ」と同意見。「廃工場のシーンで銃撃戦をやった。本番とテストの銃は違うのですが、テストのときずっとカチャカチャやっていた。初共演だったのでイメージの差があって」とはしゃぐ窪田を目撃したという。
窪田は「監督にそのままお返ししますよ。クールな方かと思ったら、陽気な方だし。銃のシーンは1番ニヤニヤしていたし。監督も楽しそうだった」と反論すると、黒沢監督は「いや仕事ですから」とクールにあしらった。
『スパイの妻』(20)で第77回ベネチア国際映画祭銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞した黒沢監督による“集団狂気”を描いたサスペンス・スリラー。黒沢監督と初タッグとなる菅田は、「生活を変えたい」という思いから世間から忌み嫌われる転売ヤーとして働く主人公・吉井良介を演じた。
お気に入りシーンを問われた菅田は「いっぱいあるけど、個人的に“悪の軍団”みなさんが僕を拘束している前で揉めるところがある。現場はめっちゃ怖いけど、映画を見るとセリフが面白いし、人間が極限になったときの情けなさ、小ささが面白かった」と話した。