格闘技イベント「RIZIN.48」（29日・さいたまスーパーアリーナ／ABEMA PPVで全試合生中継）の前日公開計量が28日、都内で行われた。契約体重66キロで行われる第8試合は、ラジャブアリ・シェイドゥラエフ（23＝キルギス）がクリアした一方、元RIZINバンタム級王者フアン・アーチュレッタ（36＝米国）は2.9キロオーバー。試合は条件付きでの開催が決まった。

　前日計量の場に対戦相手は現れなかった。運営から、本計量でのアーチュレッタの体重が契約体重より2.9キロオーバーしていた旨が発表されると会場には衝撃が走った。しかしこのハプニングにも“キルギスの怪人”が動揺する様子はない。「全く問題ない」と太い首ときっちりリミットを守って仕上げた身体を、会場に集まったファンに見せつけるようにポーズを取っていた。

　前日会見では、「私の精神力の強さっていう部分は、私の生い立ちに影響があると思います。タフな環境で育ったので我慢強さだったりが鍛えられたのではないかなと思っています」と語っていたシェイドゥラエフ。キルギスの山岳地帯で育ち、馬肉を好んで食べる気持ちの強さを見せつけた。

　これにはSNS上のファンからも、「シェイドゥラエフ強メンタルすぎwww」「かっこよすぎだろ」「とんでもない化け物を発掘してしまった」「超絶ファンになりました」などのコメントが寄せられた。

　試合はシェイドゥラエフが勝利すれば公式記録となる条件付きで開催される。試合前には「一日に二人の選手と闘いたかったが、今回もできないらしい」と残念がっていただけに、体重のハンデすら大きなモチベーションとなることを予感させた。