「このチャンスを絶対に逃がしたくない」 RIZINデビューから6年…悲願のベルト獲得へ、”日本愛”溢れたルイス・グスタボ
格闘技イベント「RIZIN.48」(29日・さいたまスーパーアリーナ)の試合前記者会見が27日、都内で行われた。第11試合ライト級タイトルマッチで現RIZINライト級王者ホベルト・サトシ・ソウザ(35=ボンサイ柔術)と対戦するルイス・グスタボ(28=ブラジル)が悲願のタイトルマッチへの思いを明かした。
報道陣全員にお菓子をプレゼントする場面も
格闘技イベント「RIZIN.48」(29日・さいたまスーパーアリーナ)の試合前記者会見が27日、都内で行われた。第11試合ライト級タイトルマッチで現RIZINライト級王者ホベルト・サトシ・ソウザ(35=ボンサイ柔術)と対戦するルイス・グスタボ(28=ブラジル)が悲願のタイトルマッチへの思いを明かした。
「タイトルマッチができることを本当に幸せに思っている。13歳の頃の自分に夢を叶えることができたよと声をかけてあげたい。やっと自分の瞬間が来た。このチャンスを絶対に逃がしたくない」
悲願のタイトルマッチに向けて興奮を隠しきれない様子で語った。
KO勝利でRIZINデビュー戦を飾った18年8月の矢地祐介戦から約6年。この間、他団体からのオファーを全て断ってまでRIZINのリングにこだわり続けた。直近は4連勝で、みずからの手でベルトへの挑戦権を掴み取った。
「ブラジルを代表して日本で闘うことは夢だった。日本に来て、日本食を食べて、日本の文化に触れて、ファンの皆さんと写真を撮ったり、こうしてインタビューを受けたりするのは、本当に自分の夢。だからいま夢を生きているような気分。日本は格闘技の聖地だと思っています」
対戦相手の現王者サトシは、世界トップレベルの寝技の技術を持ち、すでに2度の防衛を成功させている。
「彼と一緒に戦えることは幸せ。対戦相手のことは友達じゃないと思ったことはない。みんな同じことをしている仕事の同僚だという風に思っている。リング上ではやらなければいけないことをやるだけで、それを降りたらみんな友達」とリスペクトを強調した。
「どんな風な試合になるかは2通りあると思う。1つは自分がKOすること。もう一つはサトシがテイクダウンに入ろうとするところに自分が打撃を加えて、彼が諦めるかのどちらかだ。朝から起きて39通り、自分がどんなふうに試合を終わらせるのかというのは頭の中で考えている」
ブラジル南部クリチバで育ち、13歳で父親を失った経歴を持つ苦労人のグスダボ。
「辛いこととか、難しいことについて話すのはあまり好きじゃない。なぜなら、人生で簡単なことなんて1つもないと思っているから。大変な日々を過ごしたからこそ、この価値が自分にはよくわかると思っています」と回想した。
会見後には会場にいた報道陣全員にみずから持参したブラジルのお菓子を配って歩く場面も。「第2の故郷」と語る日本でのベルト獲得のチャンスを逃すまいとモチベーションを高めていた。