俳優の松下奈緒が主演を務めるテレビ朝日系連続ドラマ『スカイキャッスル』（木曜午後9時）が26日、最終回を迎えた。今回は、第7、8話で転落死した中学3年生・山田未久（田牧そら）の、転落直前の様子が明らかになった。

（※以下、ドラマの内容に関する記述があります）

　同作は、世界的ヒット作『梨泰院クラス（イテウォンクラス）』（20年）を手がけた韓国の大手スタジオSLLが制作し、韓国のケーブルテレビ局・JTBCで2018年～19年に放送された『SKYキャッスル～上流階級の妻たち～』の日本版。今回はSLLと『梨泰院クラス』の日本版『六本木クラス』（22年）の制作陣が再びタッグを組み、日本を舞台にセレブ妻たちの“壮絶マウントバトル”を描く。高級住宅街・スカイキャッスルに住み、名門・帝都病院の医師を夫に持つ裕福な妻たちが、“裕福で幸せそうに見える暮らし”の中で、夫の出世バトルや子どもの受験バトルなど頂点を極めるために対抗心を燃やす。

　セレブ主人公・浅見紗英（松下）のもとで居候していた未久が転落死し、未久に思いを寄せていた同級生の南沢青葉（坂元愛登）が警察に連行されてしまった。青葉と未久が言い争っている様子を見た人物がいたからだ。

　未久は学校の教師が敏腕受験コーディネーター・九条彩香（小雪）の秘書・永峰泳児（前原滉）にテスト問題を横流ししている事実を知り、その様子を動画で撮影していた。その動画を自身の誕生日パーティーで友達に見せようとしていた未久を青菜は心配していたが、決して言い争いや突き落とすようなことはしていなかった。

　そんな中、青葉の母・泉（木村文乃）やママ友の二階堂杏子（比嘉愛未）、夏目美咲（高橋メアリージュン）、そして紗英の協力により、事実が明らかになる。未久は動画を材料に九条のもとへ交渉に行っていたのだ。未久は自身の望む未来を掴むため、つまり、実の父親である紗英の夫で脳神経外科医の英世（田辺誠一）に愛してもらうため、紗英の長女・瑠璃（新井美羽）を帝都医大付属高校に合格させないようにしてほしいと依頼。自分だけが合格すれば、英世から愛してもらえると期待したのだ。条件を飲まなければ動画を公開し不正を暴露すると、九条相手に交渉していたのだった。

　転落事故のあった誕生日パーティー当日。未久は、交渉に応じてくれることを信じ九条を待っていた。後ろを振り返るとそこには永峰の姿が。喜んで笑顔になる未久。しかし永峰は未久のスマートフォンを奪おうとし、もみ合いになるうちに、未久は転落してしまった。

　第7話で未久が転落直前に後ろを振り返り満面の笑みだったことから、もともとSNS上では未久が最後に会っていたのは青葉で、「青葉が突き落とした犯人だ」と考察する声も見られていた。

　しかし今回、交渉相手である九条の秘書・永峰に対する反応だったことが分かり、「未久ちゃんの最後の微笑みってそっちの笑顔だったのね」「その笑顔だったのかーーー」「交渉成立と思っての笑顔だったのか…」「未久ちゃん転落前に笑顔だったから、犯人考えてもわからなかったけど、お前か！」と笑顔の意味に納得する視聴者も。

　また、「みくの最後の笑顔は裏の笑顔だった」「あの笑顔で、完全にだまされてたーー」「『あの顔は青葉にしか見せない』って言われてた笑顔は、不正の証拠に対する交渉に向けられてたの、最後の最後まで強かな子だったな」と、未久の強さに複雑な思いを抱く視聴者も見られた。