【おむすび】朝ドラ名物“水落ち”の舞台裏 制作統括「楽しんでほしいというラブレター」

俳優の橋本環奈が主人公・米田結を演じるNHK連続テレビ小説『おむすび』(月~土曜午前8時)が30日にスタートした。物語はギャル文化と出会った主人公が、やがて栄養士として“縁・人・未来”と大切なものを次々結んでいく平成青春グラフィティー。初回ではいきなり結が海に飛び込むシーンが描かれた。制作統括・宇佐川隆史氏が取材に応じ、朝ドラでは恒例になりつつある水落ちシーンの裏事情を明かした。

海に飛び込んで少年の帽子を取ってあげた米田結(右=橋本環奈)【写真:(C)NHK】
海に飛び込んで少年の帽子を取ってあげた米田結(右=橋本環奈)【写真:(C)NHK】

初回いきなりヒロイン・米田結がドボーン

 俳優の橋本環奈が主人公・米田結を演じるNHK連続テレビ小説『おむすび』(月~土曜午前8時)が30日にスタートした。物語はギャル文化と出会った主人公が、やがて栄養士として“縁・人・未来”と大切なものを次々結んでいく平成青春グラフィティー。初回ではいきなり結が海に飛び込むシーンが描かれた。制作統括・宇佐川隆史氏が取材に応じ、朝ドラでは恒例になりつつある水落ちシーンの裏事情を明かした。

(※以下、ドラマの内容に関する記述があります)

 初回では、結が海辺の堤防にいると、帽子を海に落として泣いている少年に遭遇。結は制服を着たまま少年の帽子を取ろうと海にダイブした。これまでの朝ドラでも『あまちゃん』『てっぱん』『虎に翼』など数々の作品でヒロインが海や川に飛び込んだり、落ちたりする水落ちのシーンがあった。もはや朝ドラ名物ともいえそうなシーン。

「私も脚本家の根本ノンジさんも、朝ドラという枠が大好きなんです。今回の『おむすび』では新しい何かをやりたいと思っていました。平成を描いたり、ギャルをテーマの一つにしたこともそうです。若い方により見てほしいという思いがあり、その可能性を広げたいと思ってやりました。一方で、朝ドラをこれまで見てくれた人にも楽しんでもらいたい思いもあります」

 朝ドラへの熱い思いを語ると水落ちシーンの舞台裏を紹介してくれた。

「内部の話ですが、朝ドラが大好きで、皆さんにもこれからも“朝ドラ”という枠を楽しんでほしいという、ラブレターみたいなものかなとも思っています。あまりに唐突で笑ってしまうかもしれませんが、物語でのちになぜ助けたのかという部分がみえてきます。主人公が、橋本さんが、これから半年間朝ドラを担っていくにあたり、このシーンをきっと入れるだろう。ならば一番最初に見てもらおうという思いがありました。物語とちょうどリンクするテーマである、助ける、支えるということにもつながっています。これまで朝ドラを楽しんでいた方にも、ツッコミも含めて楽しんでほしいです。人をついつい助ける、支えてしまうのはどういう裏側があるのか、ということにつながっていきます」

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