北朝鮮、屋外でのマスク未着用者に3か月の強制労働か 欧米メディア報じる
いかにも「北朝鮮らしい施策」といえるかもしれない。米ラジオ・フリー・アジア(短波放送局)によると、北朝鮮は現在まで新型コロナウイルスの感染者を1人も報告していないが、今後屋外でマスク未着用者がいた場合、3か月間の強制労働を課すことにしたという。同局が報じたあと、英デイリー・メール紙など複数の欧米メディアも報じた。
米ラジオ・フリー・アジアなどが報道 検閲班結成の情報も
いかにも「北朝鮮らしい施策」といえるかもしれない。米ラジオ・フリー・アジア(短波放送局)によると、北朝鮮は現在まで新型コロナウイルスの感染者を1人も報告していないが、今後屋外でマスク未着用者がいた場合、3か月間の強制労働を課すことにしたという。同局が報じたあと、英デイリー・メール紙など複数の欧米メディアも報じた。
報道によると、北朝鮮政府関係者がラジオ・フリー・アジアに対し、「平壌、そして地方部でもマスクの未着用者を取り締まるための検閲班を結成し、16日より徹底的な調査を始めた」ことを伝えたという。検閲班のメンバーには警察官はもちろん、高校生や大学生も加わっている。マスクをしていない市民がいた場合、身分に関係なく強制収容所に送り込んで3か月以上の強制労働を課すという。
しかし、北朝鮮の専門家の中には、同国政府の主張する「コロナ感染者はいまだゼロ」の発表を疑問視している人もいる。むしろ今回の施策こそ、北朝鮮で感染者が出たことの証左であるとの見方もある。
一方、ラジオ・フリー・アジアは米連邦議会の予算で開設されたラジオ局で、これまでも北朝鮮に対して批判的な報道を多数行っていることも考慮しておく必要があるかもしれない。また、世界保健機関(WHO)は当件については今のところ何もコメントを出していない。