日本テレビは18日に「改編説明会」を開催し、2024年4月クールの視聴率を「大変厳しい結果」と発表。総合編成戦略の視聴率目標を見直すと発表した。

　24年度、日本テレビは地上波視聴率・配信について、それぞれ編成戦略目標を設定。視聴率は「コアターゲットに振り切り、圧倒的にトップ」、配信は「TVer総再生数トップ」というものだった。

　しかし、2024年4月クールについて「コア・個人全体ともに視聴率は大変厳しい結果となりました」と発表した。

　そのうえで、多くの視聴者の支持を得るという本来の姿を取り戻すために、年度途中ではあるものの「『視聴率目標』を見直し、従来の『個人全体視聴率・コアターゲット視聴率両方3冠』に戻すことにしました。各番組は、『2023年の個人全体・コア視聴率を超える』ことを目指し、その結果『個人・コア3冠』につなげます」としている。

　コンテンツ戦略局 総合編成センター長 江成真二氏は「4月に『コアに振り切る』とさせていただいておりましたが、7月の視聴率状況というところが、なかなか厳しいところが現実であったのが事実でございます。改めて、ターゲットを狙っていくところではなく、それぞれの番組の強みを生かした形で数字を取っていこうと。大きく『コア・個人』を取っていくというところで変化はない」と説明した。

　そんな中、きめ細やかな情報を届けることが求められているなか、平日朝の『ZIP!』を3部制に。「第1部を関東ローカル番組とすることで、系列各局が『地域に根ざした情報』を伝えやすくなります。『ローカル』『全国ネット』2つの力で、日本テレビだけではなく、各エリアの視聴率アップ、そして『ZIP!』ブランドの価値を高めます」と記した。

　1部は午前5時50分～午前6時54分（関東ローカル）、2部は午前6時54分～午前7時55分（全国ネット ※ローカル差し替え可能ゾーンあり）、3部は午前7時55分～午前9時00分（全国ネット）。