真田広之『SHOGUN 将軍』が「エミー賞」18冠「この場に立てることを誇りに。全員で奇跡を作ることができました」
米国テレビ界の“アカデミー賞”ともいわれる最高峰の賞「第76回エミー賞」の授賞式が15日(日本時間16日)に行われた。俳優の真田広之がプロデュース・主演を務めたドラマ『SHOGUN 将軍』が、作品賞・主演男優賞・主演女優賞をはじめとした主要部門を総なめし、エミー賞史上最多18部門を制覇、内、日本人の受賞者も史上最多9人となる歴史的な快挙を成し遂げた。
日本人の受賞者も史上最多9人
米国テレビ界の“アカデミー賞”ともいわれる最高峰の賞「第76回エミー賞」の授賞式が15日(日本時間16日)に行われた。俳優の真田広之がプロデュース・主演を務めたドラマ『SHOGUN 将軍』が、作品賞・主演男優賞・主演女優賞をはじめとした主要部門を総なめし、エミー賞史上最多18部門を制覇、内、日本人の受賞者も史上最多9人となる歴史的な快挙を成し遂げた。
本作は、同賞のドラマシリーズ部門にて、主要部門を含む本年度最多25ノミネートを記録。キャスト陣に加え、スタッフ陣も数多くノミネートを果たし、史上最多11人の日本人がノミネート。先日発表された、主に製作・技術に携わった人々に贈られる「クリエイティブ・アーツ・エミー賞(Creative Arts Emmy Awards)」では、7人の日本人を含む、最多14部門を受賞するなど、主要部門の授賞式を前に同賞を席巻。この時点ですでに史上最多受賞作品となり、本日のエミー賞主要部門の発表で、どこまでその最多受賞記録を伸ばすのか、その行方に世界中が注目をしていた。
その結果、競合作品がひしめく中で【作品賞】を堂々の受賞。本作でプロデューサーを務め、徳川家康にインスパイアされた武将・吉井虎永を重厚に演じた真田広之が、【主演男優賞】を獲得。これは、1980年にドラマ化された『将軍 SHOGUN』で、主演を務めた三船敏郎が受賞を逃していた賞で、真田が悲願の受賞を成し遂げる形となった。更には、英国人航海士<按針>通詞であり、虎永のもとで戦乱の世を8強く生き抜いた鞠子役アンナ・サワイが【主演女優賞】。そのほかにも【監督賞】を受賞するなど、主要部門も軒並み制覇し史上最多18部門を受賞と最多受賞記録を更新した。
◆真田広之:プロデューサー/吉井虎永役(作品賞、主演男優賞受賞)
※主演男優賞受賞時のコメント(英語スピーチより翻訳)
「この場に立てる事を誇りに思います。奇跡です。FX、ディズニー、Hulu、ありがとう。クルーとキャストの皆様、SHOGUNに関わってくれた皆様、最後まで私を信じて、サポートしてくれてありがとう。本作は東と西が(壁を越えて)出会う夢のプロジェクトでした。とても難しいプロジェクトでしたが、全員が一致団結しました。私たちは全員で奇跡を作る事ができました。そして我々は共により良い未来を作ることができます。本当にありがとう!」
※作品賞受賞時のコメント (エグゼクティブ・プロデューサーのジャスティン・マークスよりマイクを渡されて日本語で)
「これまで時代劇を継承して支えてきてくださった全ての方々そして監督や諸先生方に心より御礼申し上げます。あなた方から受け継いだ情熱と夢は海を渡り国境を越えました」
※受賞後のコメント
「この度のエミー賞受賞、大変光栄です。『SHOGUN 将軍』のスタッフ・キャストと分かち合いたいと思います。また、子役の頃からお世話になった全ての方々、そして支えて頂いたファンの皆さんに、あらためて感謝いたします。これを励みに、今後も俳優として新たな挑戦を模索しながら、日本の素晴らしい題材や才能を世界に発信して参りたいと思います。ありがとうございました」
◆アンナ・サワイ:鞠子役(主演女優賞受賞)・サワイ:鞠子役(主演女優賞受賞)
※主演女優賞受賞時のコメント(英語スピーチより翻訳)
「名前が呼ばれる前から泣いてしまっていました。テレビジョン・アカデミーの皆様、素晴らしい賞をありがとうございます。すばらしい候補者の皆さん、ありがとうございます。私は皆さんを観て育ちました。FXのチームもありがとうございます。ジャスティン(マークス)とレイチェル(コンドウ)、私を信じて、素晴らしい役をくれてありがとう。クルーとキャストのひとりひとりの皆さん、そして真田さん、彼は私のような俳優ににドアを開いて、チャンスを与えてくれました。コズモ(ジャーヴィス/按針役)、あなたは私が知る最も正直で誠実で恐れ知らずな、俳優です。あなたのおかげで私は120%の力を出すことができました。今まで支えてくれたお母さんありがとう。あなたのおかげで、私は鞠子を演じて、今、ここにいることができました。この受賞はすべての女性のためのものです」