ミュージカル『三銃士』の囲み取材会が8日、都内の日生劇場で行われ、坂本昌行、Aぇ! Groupの末澤誠也、屋比久知奈、上口耕平、原田優一、上山竜治、シルビア・グラブ、今井清隆、演出のフィリップ・マッキンリーが参加した。

『THE BOY FROM OZ』に続き2度目の共演となる坂本と末澤。坂本は「前回も難しい役に挑戦していた。今回もなかなか大変だったと思います。傍から見ていて体も動かさなきゃいけないし、描かれていないところもあるので、難しい稽古だったと見ていて思いました。なんとか誠也なりに乗り越えていったのでは。公演を重ねる度によりよくなっていくと思います」と語った。

　前回の共演時から成長した部分を聞かれると「そんな変わっていない」と坂本が真顔で答えると「いや、ちょちょちょちょ！　身長は変わっていない。たぶん1ミリも。恐らく。もっと中身のことないですか」と食い気味でツッコんだ末澤。あまりの反応の早さに坂本も「秒でツッコむ。すっげー早かった」と大笑いで、「これが彼の成長です（笑）」とおどけてみせた。

　改めて坂本は「彼の性格は真面目だし、負けず嫌い。そういうとこが非常に出ているので、難しければ難しい役ほど頑張ってそれを乗り越えようとしている。僕が言うのもあれですけど、成長を著しく感じました」と後輩の努力を評価した。

　一方、末澤は「個人的には『OZ』のときよりは距離が近くなったように思う」といい、「稽古中にアドバイスをもらったし、休憩のときは他愛のない話もした。僕は坂本くんとご一緒させていただくことがすごく勉強になるので、本当に感謝しています」と語った。続けて「場の作り方は坂本くん、上手いなって思います。稽古場でもクスッと笑えるボケを言い放ったりするので」と座長として見習いたい部分を発表した。

　すると坂本は「クスッとでしたか……」と末澤の表現が引っかかったようで、しょんぼり。末澤は「大爆笑でした！　ごめんなさい、間違えました。稽古場が揺れていたので。揺れるくらいの笑いが」と必死にフォローしてその場を笑わせた。

　19世紀フランスの作家であるアレクサンドル・デュマの代表作を、『THE BOY FROM OZ』、日本版『ロックオペラモーツァルト』で知られるフィリップ・マッキンリーが演出を手掛けた本作。スペクタクルな冒険活劇の要素はそのままに、登場人物の心理描写にも深みを与えた新たな三銃士を描いている。9月8日から28日まで日生劇場で上演され、その後、広島と大阪公演も行う。