反町隆史、年下多い現場で「うるさい親父にならなきゃいい」 “凸凹バディ”杉野遥亮は2クール連続主演に自負

俳優の反町隆史と杉野遥亮が、10月スタートのフジテレビ系連続ドラマ『オクラ~迷宮入り事件捜査~』(火曜午後9時)でダブル主演を務める。囲み取材に応じ、本作への意気込みを語った。

『オクラ~迷宮入り事件捜査~』でダブル主演を務める杉野遥亮(左)と反町隆史【写真:(C)フジテレビ】
『オクラ~迷宮入り事件捜査~』でダブル主演を務める杉野遥亮(左)と反町隆史【写真:(C)フジテレビ】

フジテレビの“火9”ドラマ枠が復活

 俳優の反町隆史と杉野遥亮が、10月スタートのフジテレビ系連続ドラマ『オクラ~迷宮入り事件捜査~』(火曜午後9時)でダブル主演を務める。囲み取材に応じ、本作への意気込みを語った。

 同作は、人情味あふれる昭和刑事とクールな令和刑事が、長期に渡って未解決となっている実質“オクラ(お蔵入り)”状態の事件に挑むヒューマンミステリーエンターテインメント。反町演じる昭和刑事・飛鷹千寿(ひだか・せんじゅ)と杉野演じる令和刑事・不破利己(ふわ・としき)のジェネレーションギャップバディが、わずかな手がかりを頼りに風化寸前となっていた事件の真相に迫っていくストーリー。

 ダブル主演を務める反町と杉野は今作が初共演。昭和人情派に対して令和クールという真逆な役どころの凸凹バディを演じる。反町は『ワンダフルライフ』(2004年)以来、約20年ぶりのフジテレビ制作連ドラ主演。杉野は『マウンテンドクター』から2クール連続のフジテレビ系連ドラ主演で、刑事ドラマは初挑戦となる。

 そして完全オリジナルストーリーとなる今作の脚本を担当するのは、『3年A組?今から皆さんは、人質です?』(19年、日本テレビ系)などを手掛けた武藤将吾氏。フジテレビの連ドラ作品では『若者たち2014』(14年)以来、約10年ぶり。

 さらに今年10月クールより、フジテレビの“火9”ドラマ枠が復活した。同枠はかつて『ナースのお仕事』シリーズ(1996年ほか)、『踊る大捜査線』(97年)、『救命病棟24時』シリーズ(99年)などのヒット作を生み出してきた。フジテレビ制作としては『ゴーストライター』(2015年)以来9年ぶりの復活。なお同枠でのドラマ放送は、『彼女はキレイだった』(21年、カンテレ/フジテレビ系)以来、約3年ぶりとなる。

――この日は、クランクイン前の取材。それぞれの心境についてお聞かせください。

反町「ひさびさのフジテレビ。前回は『GTO』をやったので、先生と刑事。先生と刑事というのをやり続けようかなと思っています。笑」

杉野「少し緊張しています。初めてなことも多かったりするので、どういう風になるのかなと思います。楽しみな面もありますが、今はまだ緊張しています」

――本作では、どんなバディにしてきたいと考えていますか。

反町「世代の違う2人が迷宮入りの事件を解決していく話なのですが、どこか面白おかしく、時には真剣に事件に向き合っていく姿が、視聴者に届けばいいかなと思っています」

杉野「どうこうしようというのは僕が考えることではないのかなと思っているのですが、僕の役は結構クールに見られるかなと思います。でも、自分のこだわりや、行き着いた先が見える感じだったらいいのかなと自分の役に対して思ってます」

――脚本を読んだ率直な感想は。

反町「スピード感のある本というのが第一印象でした。割とテンポが早いのかなと。ただ、大切にしなきゃいけないところは、いろんな部分であるので、一つ一つ丁寧に演じていきたいなと思います」

杉野「面白いなと思いました。今、反町さんが仰っていたように、ちゃんと演じないといけないところはちゃんと演じなきゃなと。刑事ドラマは初めてですし、この作品でどう成長していくのかなと思っています。自分の中でも想像が膨らむ台本だったので、すごく楽しみです」

――自身が演じるキャラクターについてどう思っていますか。

反町「昭和の親父みたいな感じでもありながら、意外とお茶目で、強い信念を持って事件に立ち向かう刑事です。大きな振り幅がある役だなと思っています。」

杉野「まだ、わかってないところもあります。今後、台本が上がってくるにつれて、理解する部分もあるのかなと思っています。今まで自分が演じたことがないような人だなと思ったので、新鮮に演じていきたいなと思います」

――役柄に共感する部分はありますか。

杉野「タイパ重視とキャラクターに書いてあったんですけど、僕は機械がダメです。そこは自分と違うかなと思いつつ、(演じる役は)こだわりが強いという人かなと思っています。僕もそれなりに自分こうだなって思うこともあったりするので、そういった方向は共感できるな、理解できるなというのはあります」

――今回の撮影を通して反町さんから学びたいなと感じている部分は。

杉野「(反町さんの服装がシンプルだったので)取材時の今の自分の服装をシンプルにすればよかったと思っています。これを学びたいというよりは、初めてお会いした時から雰囲気やオーラ、経験されてきたことが、内面からにじみ出ているようにお見受けしたので、ここから3か月間ずっとご一緒する中で、終わった時に、“こういうこと学んだな”とか思えたらいいなと」

反町「僕もそうですし、杉野くんの役も結構振り幅の多い役でもあるので、そこの部分の化学反応というものがいい形で現れればいいかなと思います。刑事ドラマって独特なところもあると思うので、お互い助け合いながら楽しんでやれればいいかなと思ってます」

――反町さんは20年ぶりのフジ制作ドラマ主演となりましたが、20年前との意識の変化などありますか。

反町「僕がやっていた頃って、亀山(千広)さんや大多(亮)さんとかフジテレビのヒットドラマを作ってきた方々じゃないですか。この前、『GTO』をオンエアしたときにお会いしたんですけども、少し不思議な感じです。今回の監督、プロデューサーの方もみんな僕より(年齢が)下だったりもするので、とっつきにくい、うるさい親父にならなきゃいいかなという感じです。言われたことを素直に『はい』と、なんでも聞こうかなと思っています。フジテレビだと月9というイメージがありながらも、『GTO』では火曜午後10時の枠でやらせていただいて、ひさびさにこの枠が復活するっていうことなので、楽しみもあります。また、スタッフさんも若く、自分と違う感覚をたくさん持っていると思うので、そこは素直に受け入れたいと思います」

――杉野さんは2クール続けてのフジ連続ドラマ主演です。前作との心構えの変化やこれまで演じてきた役で活かせそうと感じる部分はありますか。

杉野「全然考えていないです(笑)。台本が面白いなと思っていたので。現場によっても全然違いますし、勝手に1人でテンパってしまうこともありました。今回、反町さんと一緒にやらせていただけることも含めて、緊張はしていますが、どこか肩の力が下りてるというか、ちょっとリラックスした状態で入れるんじゃないかなと思います。ただ、2クール連続やることに関しては、ちょっと自分やるじゃんとは思ってますね(笑)」

次のページへ (2/2) 【写真】『オクラ』反町隆史と杉野遥亮の場面カット
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