「母はブラジル人で父はイタリア人」…ミスキャンパスGP目指す関西外国語大3年が辛い過去を告白
全国の大学生、専門学校生の中から日本一を決める全国版ミスキャンパス『ミスユニバーシティ2024』が、9月23日に都内で開催される。ベストオブミス運営による同大会は、今年で6回目。全国の地区大会で選出された14人のファイナリストたちが、グランプリを目指す。ENCOUNTでは、大会を目前に控えたファイナリスト全員をインタビュー。今回は大阪代表で関西外国語大3年の花山真耶さん(はなやま・まや)さんを紹介する。
「ミスユニバーシティ2024」ファイナリスト 大阪代表・花山真耶さん
全国の大学生、専門学校生の中から日本一を決める全国版ミスキャンパス『ミスユニバーシティ2024』が、9月23日に都内で開催される。ベストオブミス運営による同大会は、今年で6回目。全国の地区大会で選出された14人のファイナリストたちが、グランプリを目指す。ENCOUNTでは、大会を目前に控えたファイナリスト全員をインタビュー。今回は大阪代表で関西外国語大3年の花山真耶さん(はなやま・まや)さんを紹介する。
――自己紹介をお願いします。
「日本の国籍を持っていますが、母はブラジル人で父はイタリア人です。幼い頃からずっとポルトガル語に親しんできたので、もっといろんな人と話ができるようになりたいと思い、大学ではスペイン語を専攻しています」
――ミスユニバーシティに応募したきっかけは。
「アルバイト先のオーナーさんに『絶対に出てみた方がいい』とベストオブミスのコンテストを紹介してもらいました。オーディションとかコンテストを受けたのは、今回が初めてです」
――花山さんの内面的な強みと弱みを教えてください。
「私の強みは最後まで諦めないところです。コンプレックスは日本の血が流れていないので、幼い頃からいじめに遭ったり、つらい思いをずっと抱えてきたことです。母は日本語を話せなかったので、私が病気になってもお医者さんに話を伝えられませんでした。街では顔につばをかけられたり、『国に帰れ』と言われるのは当たり前で、小学生に上がる頃には『私は他とは違う家庭だ』と自覚していました。母には学校に来て欲しくなくて懇談会のプリントも渡さなかったりとか、ものすごく心が病んでいました」
――ミスユニバーシティに挑戦して学んだことは。
「最初はすごくみなさん、きらびやかに見えて、カッコいいって思ったんですけど、実際にやってみると、外見だけじゃなくて内面の美しさも大切なコンテストなので、自分と向き合うトレーニングが大変でした。特にスピーチは、『今までのつらい過去をカミングアウトしないと』って思うとメンタル的に辛くて夢にも出てくるようになりました。トレーナーの先生は、『無理に言わなくても大丈夫だよ』って励ましてくれたんです。でも、ファイナリストの仲間たちもいろんな思いを抱えながら挑戦しているので、私も『夢を実現させるために乗り越えなきゃ』って強い気持ちで乗り越えることができました」
――日本大会に向けて頑張っていることは。
「ひたすらウォーキングを頑張っています。でも、なかなか体力が追いつかないので、今は体力作りが一番です。ボディーメイクにも体力が必要なので、ジムに毎日通って鍛えています。他にもお水をしっかり飲んで、美容にも心がけています」
おそば屋さん巡りが大好き
――花山さんの趣味を教えてください。
「友達とカフェに行くことです。人と話すのが大好きなので」
――「実は私、こう見えて○○です」という最大のギャップを教えてください。
「実は私、こう見えておそばが大好きなんです。最近はカフェみたいなおしゃれなおそば屋さんも出てきて、お塩で食べてみたり、卵と一緒に食べてみたり、お店によって楽しみ方も違うので、おそば屋さん巡りがお気に入りです」
――将来の夢を教えてください。
「外国人に日本語を教える先生に興味を持っています。母親が日本語を話せなくて困った経験もあるので、同じようなご家庭に手を差し伸べることができたら、『もっと、日本は暮らしやすくなるんじゃないかな』って思っています」
――大会に向けての意気込みをお願いします。
「私は辛かった時期、子ども食堂に救われました。同じような外国出身の仲間ができて親同士も仲良くなり、学校でつらいことがあったら子ども食堂の先生が私たちの話を最後まで聞いてくれました。今度は私が誰かを救う側に立ちたいと思い、子ども食堂で子どもたちに日本語の読み書きやお勉強を教えています。これからも過去の自分と向き合いながら、内面的にもファイナリストに相応しい女性になれるよう頑張りたいです。そして、大阪代表としてしっかり大会のステージに立ちたいと思います」
□ミスユニバーシティ 「全国版ミスキャンパス」と銘打ち、全国の大学生、専門学校生の中から日本一を決める大会。「ミスユニバースジャパン」をはじめとする複数ミスコンテストの合同地方代表選考会「ベストオブミス」の予選から、各県大会を勝ち上がった学生のみで競う。全国の大学生、専門学生を対象に次世代のリーダーにふさわしい人物を選出。選考では、外見の美しさに加え、社会性や内面も重視される。テーマは「今できること」
○「ミスユニバーシティ 2024」ファイナリスト(14人)
北海道代表 夏目葵さん(北海道医療大)
宮城代表 横山茅乃さん(jhss日本ヘアセットスクール仙台校)
茨城代表 神谷真衣さん(筑波大)
栃木代表 柚瀬のあさん(日本大)
群馬代表 橋本菜那さん(青山学院大)
埼玉代表 早川千鶴さん(早稲田大)
千葉代表 中村詩梨さん(青山学院大)
東京代表 杉山莉子さん(拓殖大)
神奈川代表 治田千里さん(日本工学院専門学校)
新潟代表 網代和花さん(新潟大)
京都代表 石川芹稜さん(東京女子大)
大阪代表 花山真耶さん(関西外国語大)
兵庫代表 南佳那さん(関西学院大)
鹿児島代表 斎藤奈菜香さん(東京通信大)