タイムマシーン3号、お笑い界の労災事情を告白「オンエアしてないだけでケガをしている」
お笑いコンビ・タイムマシーン3号が27日、都内のサミットストア世田谷船橋店で行われた、「従業員の幸せのためのSAFEコンソーシアム」現場視察会に参加。お笑い業界の労災、けがの対策を明かした。
サミットストアで安全への取り組みを体験
お笑いコンビ・タイムマシーン3号が27日、都内のサミットストア世田谷船橋店で行われた、「従業員の幸せのためのSAFEコンソーシアム」現場視察会に参加。お笑い業界の労災、けがの対策を明かした。
SAFEコンソーシアムのサポーターを務めるタイムマシーン3号は、作業前準備体操や、切創予防など、安全への取り組みを体験。現場視察の模様は、後日、SAFEコンソーシアム特設サイトにて公開される。
収録を終えて山本浩司は、「こんなに裏側で工夫されて安全の対策をされているんだと、ありがたいと感じました」とコメント。関太も「みんなで完全を考えましょうと家族っぽく、自主的に考えられるような感覚で作っているのがすごいと思いました」と感心した。
お笑い業界での労災になり得ることを聞かれると、山本は「お笑い芸人は労災になりそうなことしかやっていない。熱いお風呂に入ったり、到底食べられない温度の物を食べたり、労災と隣り合わせの仕事」と苦笑。「歳を重ねると、多少、熱くなくても熱いふりをする」と続けると、関は「僕はそんなことはない。特殊な訓練を積んでいるので」と胸を張った。
関は実際に体験した準備体操を振り返り、「お笑い芸人もやった方がいいと思います。おじさんが急に運動会をやったりして、オンエアしていないだけで、みんなけがをしているんです」とぶっちゃけると、「入念なストレッチが大事ですね」と呼び掛けた。
お笑いの現場での怪我対策については、山本が「芸人は予期せぬ動きをすることが多い。台本以外のことを振られたりすることが多いので、準備がむずかしい」と説明。「ネッククーラーとか、凍らせたドリンクとか、熱中症対策はしてくれるようになりました。昔よりはやってくれるようになりました」と撮影現場の変化を明かし、「無理はしないでくださいと言われるけど、それが振りに聞こえてしまう。我々は休み休みやるようにしています」と笑った。
近年、労働災害が増加傾向にあり、この背景には、産業構造や働き方の変化によって「安全第一」の意識が薄れてきていることや、従業員の安全や健康よりも、サービスや顧客対応の充実が優先される風潮が強くなっていることも挙げられると考えられている。厚生労働省は、このような状況を変えていくため、「労働者を大切にする企業・団体」が集まり、「Safer Action For Employees(SAFE)」を旗印として共同体(コンソーシアム)を構成し、安全衛生に取り組むことの価値の社会への訴求を進めている。