声優・田中敦子さん、61歳で死去 1年間の闘病生活 親子関係を初告白の息子「本人の意向で病名は伏せさせて」
アニメ『攻殻機動隊』シリーズの草薙素子の声やジュリア・ロバーツ、ニコール・キッドマンらハリウッド俳優の日本語吹き替えを担当した声優・田中敦子(たなか・あつこ)さんが20日、亡くなった。同日、所属事務所が公式サイトで発表した。田中さんは61歳だった。
『攻殻機動隊』シリーズの草薙素子役、ハリウッド俳優の吹き替えなど担当
アニメ『攻殻機動隊』シリーズの草薙素子の声やジュリア・ロバーツ、ニコール・キッドマンらハリウッド俳優の日本語吹き替えを担当した声優・田中敦子(たなか・あつこ)さんが20日、亡くなった。同日、所属事務所が公式サイトで発表した。田中さんは61歳だった。
田中さんが所属するマウスプロモーションが、公式サイトで田中さんの訃報を伝えた。
「弊社所属俳優 田中敦子 儀(61歳) 病気療養中のところ薬石効なく令和6年8月20日永眠いたしました ここに生前の御厚誼を深謝し謹んでご報告申し上げます 株式会社マウスプロモーション代表取締役社長 長谷川たか子」
また、田中さんの息子で声優の田中光も同日にXを更新し、訃報と田中さんが1年に及ぶ闘病生活を送っていたことを明かした。
「このような形で親子関係をお伝えすることとなりまして、非常に残念でなりません。本人の意向により具体的な病名は伏せさせていただきますが、約1年に及ぶ闘病生活も含め、真面目で凛々しく、ちょっぴりお茶目な、田中敦子らしい人生だったように思います」
その上で「こんなに自慢の母を持つことができ、本当に幸せです。最後になりますが、田中敦子が真摯に携わってきた作品を、田中敦子が愛情を注いできたキャラクターを、田中敦子という声優をどうか忘れないでください。尊敬する女優/声優であり、愛するお母さんへ愛を込めて」と呼びかけた。
群馬・前橋市出身の田中さんは大学を卒業後、会社員をしながら声優を志望。養成所を経てキャリアを歩み始めた。ニコール・キッドマン、サンドラ・ブロック、ケイト・ベッキンセール、ジェニファー・ロペスら国際俳優の吹き替えを数多く担当、『攻殻機動隊』シリーズの草薙素子役、『葬送のフリーレン』のフランメ役、『呪術廻戦』の花御役、『名探偵コナン』のメアリー・世良などの声を担当したことで知られている。
田中さんの闘病生活や光との母子関係は知られておらず、ネット上では「衝撃過ぎて理解できません」「言葉がまとまりません。本当に偉大な声優さんでした」「何度も田中さんの声に助けて頂きました。本当にありがとうごいます」「親子だったんだ」などの声が上がっている。