『世界仰天ニュース』で安倍元首相銃撃事件の再現ドラマ ネット上で物議…TVerの見逃し配信は終了
13日に放送された日本テレビ系『ザ!世界仰天ニュース』(火曜午後9時)の放送内容をめぐりネット上で議論が巻き起こっている。
実際の映像が流れる場面も
13日に放送された日本テレビ系『ザ!世界仰天ニュース』(火曜午後9時)の放送内容をめぐりネット上で議論が巻き起こっている。
番組では、2022年7月8日に発生した安倍晋三元首相銃撃事件を取り上げた。なぜあの場所で、なぜ安倍氏が標的となったのか、山上徹也被告が襲撃を計画し始めた時期など、警察庁の報告書や供述、関係者への取材を基に再現ドラマ形式で紹介された。その場に居合わせた人が撮影した実際の映像も流れる場面もあった。
山上被告は現行犯で逮捕され、「安倍元首相の政治信条に対する恨みではありません」「母が宗教団体にのめり込み、多額の献金で家庭生活がめちゃくちゃになりました」「宗教団体のメンバーを狙おうとしました。でも難しいと思い安倍元首相を狙いました。安倍元首相は宗教団体と関係があると思ったからです」などと供述。この「宗教団体」とは、世界平和統一家庭連合、旧「統一教会」であることが明らかになっている。
国は、世界平和統一家庭連合が高額献金や霊感商法などを通じ、多くの人に多額の財産的損害や精神的な犠牲を余儀なくさせたと認定。2023年12月には、教団の資産状況を適時把握できるようにする被害者救済のための法律が成立した。なお、山上被告の裁判の開始時期については、現時点では未定となっている。
MCを務める中居正広は「宗教によって本当に助かっている人たち、団体もいるんでしょうね」と発言。これには、ゲスト出演したヒロミも「間違いなくいると思う」と共感し、「今でも統一教会にそう思っている人もたくさんいるだろうし……」と私見を述べた。また、ヒロミの発言部分には「教団に救われている人もいる」とのテロップが表示されていた。
SNS上では「だからテレビは駄目なんだよ」「信者の主観面を話すヒロミに断定的なテロップをつけるのはおかしい」という意見や、「テレビでこんな発言ダメだろ どれだけの被害者がいるとおもってるんだ」「中居とヒロミの言葉に統一教会はさぞ喜んでいることでしょう」「この二人の迎合ぶりには違和感しか感じない」といった議論が広がっている。
なお、この日の放送回の「TVer」での見逃し配信は放送後1週を待たずに終了している。