THE RAMPAGEのパフォーマー・藤原樹と愛猫マースとの初フォトブック『Mars』（幻冬舎）が、このたび発売された。北米に起源を有するマンチカン（猫の品種）のマースは、藤原のインスタグラムにもたびたび登場。そんな愛猫との様子を収めた『Mars』には、マースの生みの親・まいるの飼い主でもある藤原の実母との座談会も収録されている。ENCOUNTでは、愛猫一家で育った藤原をインタビュー。今回の「前編」では、あふれる猫愛を聞いている。（取材・文＝近藤加奈子）

――愛猫との初フォトブック。どんなお気持ちですか。

「素直にうれしい気持ちでいっぱいです。実は以前からマースと何か本を出したいと思っていたので、こうして夢が一つかなって感無量です」

――藤原さんのご家族はどんな反応でしたか。

「僕の家族もめちゃくちゃ喜んでいましたね。マースはもともと僕の実家にいたし、家族みたいなものなので。特にお母さんは『マースとのフォトブックが発売される』と報告した時、反応がすごくてまず驚いていました（笑）。その後、『おめでとう』って」

――フォトブック発売に向けてご両親からは何かアドバイスはありましたか。

「いや、それは特になかったです（笑）。マースの子猫時代の写真を送ってもらったりしたぐらいです」

――藤原さんの実家で、まいるを飼われていることはファンの間では有名です。何歳から猫がいる生活だったのでしょうか。

「確か僕が中学1～2年生の時にまいるが初めて家にやってきました。その後は、ココちゃん、ピアス……ってどんどん家に猫が増えていきました（笑）。もう、猫が周りにいて当たり前の生活です」

――マースを飼い始めてからご自身に起きた変化は。

「僕がちょうど一人暮らしをするタイミングでマースを迎え入れたんです。『しっかりしないと』って、昔より責任感が増したように感じます。猫を飼うってある意味、親になることなので。もともと、きれい好きではあるんですけど、『マースがいるからもっと部屋をきれいに保とう』という意識も芽生えました。万が一、猫が誤飲やケガをしないように僕の部屋には物が少ないです。なるべくマースが生活しやすいように、マース優先の空間になりました」

――6月16日、大阪で行われたTHE RAMPAGEのファンクラブイベントでは、藤原さんの自宅のペットカメラにつなげたマースのリアルタイムの映像が流れました。メンバーはどんな反応でしたか。

「あきれていましたね（笑）。でも、この日はメンバーそれぞれがやりたいことをやるイベントだったんです。なので、パフォーマーだけど歌を披露したり、キッズダンサーと踊ったりしているメンバーもいました。僕はせっかく会場に大きなモニターもあるし、そこにマースを映したら盛り上がるんじゃないのかなと思ったんです。けど、マースの写真だけじゃ満足できなかったので、ペットカメラの映像をつなげることにしました（笑）」

――その時のファンの反応はいかがでしたか。

「僕が想像している以上に歓声がすごくてびっくりしました。モニターに映った時の僕の表情がYouTubeにアップされているんですけど、自分で言うのもあれですが、とてもすてきな表情をしています（笑）。見た時に『マースに歓声が上がって良い笑顔をしているな』と思いました。

――マースが注目されるとうれしいですか。

「それはありますね。『お父さん、お母さんはこんな気持ちだったんだな』って親心が分かるようになりました」

――SNSでは藤原さんがマースの写真をアップすると、メンバーの吉野北人さんが「マース貸して」と絡むのがお約束になっています。今後、貸す予定はありますか。

「貸してあげる気はないです。不安なので北人さんは預けられません（笑）。でも、北人さんは今回のフォトブックの表紙を選んでいる時にのぞいてきたので、『どれが良いですか』とは聞きました。そしたら、結構アドバイスをしてくれました」

――藤原さんは、THE RAMPAGEのメンバーが12か月連続で幻冬舎から書籍を刊行する企画『GL-16～THE RAMPAGE BOOKS～』のトップバッターです。心境はいかがですか。

「大型企画のトップバッターがまさかのマースと僕ですごくうれしいです。プレッシャーを感じたりとかは特にはないですね。僕、マイペースな性格なんです（笑）。トップバッターとして、企画をしっかり盛り上げたいなと思います」

――今回の企画で、一番期待しているメンバーはどなたですか。

「（武知）海青のボディー・ビジュアルブックです。今回の書籍のためにずっと食事も制限して頑張っていたので、僕も完成が楽しみです。実は中の写真も見せてもらったんですが、今までに見たことのない本ができあがりそうなので、ファンの皆さんも楽しみにしていてください」

――16人が書籍を出しますが、メンバーをライバル視することはありますか。

「そういうのはないですね。書籍でもそれぞれやりたいことをやっているので、他のメンバーはどんな風に仕上がるのか楽しみです」

――THE RAMPAGE は16人グループですが、“大人数あるある”はありますか。

「まず私服がよく被ります。被ることが多いから、黒を選びがちな人も多いです。それでたまに白シャツ×デニムで被ったりすると、おそろいコーデみたいになっちゃうんです。僕も被りたくないから、普段着ない水色のトレーナーをこの前着て行ったら、龍と全く同じ色でした（笑）。THE RAMPAGEは私服撮影も多いので、私服を選ぶ時は結構大変です」

――単独ライブだけでなく、合同コンサートに出演される機会も多いですが、その際にパフォーマンスで気をつけていることはありますか。

「お客さんは僕らのことを知らない方ばかりなので、普段の単独ライブよりも気合が入ります。でも、そういう時にダンス＆ボーカルグループってほぼ僕らしかしないんですよ。『パフォーマーとして、やばいパフォーマンス見せて、1人でも多くのファンを獲得しよう』って思います」

□藤原樹（ふじわら・いつき）　1997年10月20日、福岡県生まれ。THE RAMPAGEのパフォーマー。俳優活動は映画『HiGH&LOW THE WORST X』、TBS系『明日、私は誰かのカノジョ』、日本テレビ系『日本統一 関東編』、舞台『カストルとポルックス』、戦国時代活劇『HiGH&LOW THE戦国』など。グループの最新シングルは『24karats GOLD GENESIS』。9月11、12日には東京ドーム公演「THE RAMPAGE LIMITED LIVE2024 *p(R)ojectRR at TOKYO DOME」を開催。血液型B。