華道家・假屋崎省吾、4月他界の桂由美さんは「同志」 徹夜で装花も「まだまだ元気!」
華道家の假屋崎省吾が9日、帝国ホテル東京「孔雀の間」にて行われた「桂由美追悼ファッションショー(偲ぶ会)“Yumi -celebration of life-”」の会場装花を担当。囲み取材に出席し、今年4月26日、惜しまれながらも94歳で人生の幕を下ろした桂由美さんを偲んだ。
突然の別れだったことを告白「今年1月にも私が住んでいる鎌倉に」
華道家の假屋崎省吾が9日、帝国ホテル東京「孔雀の間」にて行われた「桂由美追悼ファッションショー(偲ぶ会)“Yumi -celebration of life-”」の会場装花を担当。囲み取材に出席し、今年4月26日、惜しまれながらも94歳で人生の幕を下ろした桂由美さんを偲んだ。
本ファッションショーは、「花嫁を輝かせるために」をモットーにブライダル一筋、試行錯誤しながら駆け抜けた故・桂由美さんが愛した珠玉の作品100着を厳選し披露するもの。会場装花を假屋崎が務め、テノール歌手の秋川雅史が「千の風になって」を謳った。
イベント終了後の囲み取材に参加した假屋崎は「桂先生とは30年以上の付き合いだったんです」と切り出すと「今年1月にも私が住んでいる鎌倉にいらしてくださって、にこやかに過ごしていたんです」と突然の別れだったことを明かす。
だからこそ「このショーを拝見して、まだ桂先生はいらっしゃる。未来があるなと期待できました」と満足そうに語ると「そのことが感じられてうれしいです。感動しました」と感想を述べる。
この日は4つの装花を提供しているが「先生への恩返しです」と思いを述べると「生前からこういう場では『お花をいけてね』と言われていました。その感謝の思いをお花に託しました」とコンセプトを明かす。
作業は徹夜になったそうだが「私は65歳になりますが、まだまだ」と笑顔を見せると「この間肌年齢を測定していただいたら37歳と言われたんです。元気です!」と語って報道陣を笑わせる。
桂さんの思い出を聞かれた假屋崎は「とても朝が早い方で、5~6時に電話がかかってくる。お仕事にはとても厳しい方でしたが、私はダメ出しされないんです。同志ですね」と故人を偲んでいた。
桂さんは1964年、日本にわずか3%としかウエディングドレスを着る人がいなかった時代に、日本初のブライダルファッションデザイナーとしてデビュー。翌年日本初となるウエディングドレス専門店をオープンさせると、日本初となるブライダルコレクションを開催するなど、日本にブライダルファッションの可能性を広めた先駆者。
ショーには、ファーストルックを飾った冨永愛をはじめ、「新生 Yumi Katsura クリエイティブチーム」の藤原綾子・森永幸徳・飯野恵子も参加。桂さんから託された熱い思いを受け継ぐことを誓っていた。