石田ひかり、母親役を演じ実娘たちを思う「こんな気持ちで受験に立ち向かっていたのかな」

俳優の石田ひかりが9日、都内で行われた映画『ブルーピリオド』初日舞台あいさつに、主演の眞栄田郷敦、共演の高橋文哉、板垣李光人、桜田ひより、やす(ずん)、メガホンをとった萩原健太郎監督が登壇。受験生の奮闘を描く同作を通じ、大学生の娘たちに思いを寄せた。

舞台あいさつに参加した石田ひかり【写真:ENCOUNT編集部】
舞台あいさつに参加した石田ひかり【写真:ENCOUNT編集部】

映画『ブルーピリオド』初日舞台あいさつ

 俳優の石田ひかりが9日、都内で行われた映画『ブルーピリオド』初日舞台あいさつに、主演の眞栄田郷敦、共演の高橋文哉、板垣李光人、桜田ひより、やす(ずん)、メガホンをとった萩原健太郎監督が登壇。受験生の奮闘を描く同作を通じ、大学生の娘たちに思いを寄せた。

 同作は、累計発行部数700万部を記録し、月刊アフタヌーンで連載中の山口つばさ氏の同名漫画を原作とする熱血美術青春ストーリー。高校生の矢口八虎(眞栄田)らが、“東京大学合格より難しい”と言われる東京藝術大への入学を目指して奮闘する様子を描く。

 八虎の父親を演じるやすとともにサプライズ登場した母親役の石田は「夢を追う若者の情熱や苦悩、そしてそれを支える大人たちのかっこいい物語が、監督やみなさんのおかげで出来上がり、その一員になれたことをうれしく思います」と目を輝かせ、「私は家族とのシーンがすべてでしたが、郷敦くんの“本当に絵が好きなんだ”というシーンを今でも思い出します。あのときの郷敦くんのまっすぐな目で私を見て、必死で訴えかけてきたあのお芝居は本当に素晴らしくて、この顔を見られているのは世界で私だけなんだなって思いながら親子の心のやり取りをしていました」と眞栄田の演技を絶賛した。

 そんな家族とのシーンについて眞栄田は「ぶつかるシーンも激し目にぶつかりましたし、でもお母さんのことが大事で、自分のお母さんと重なる部分もありましたし、すごく気持ちが入ったというか、自然と出てきましたね」と吐露し、「合格発表でのお母さんの声を今でも思い出すだけで泣きそうになるくらいすごく優しくて、すごくすてきな両親だったなと思います」としみじみと語った。

 これに、石田は「とってもうれしいです。試写で見たときにびっくりするくらいこの映画がかっこよくて、自分の役もすごく好きになって、いい映画に出させていただいたなと思いました」と声を弾ませ、「私もみなさんと同じくらいの大学生の娘が2人いるんですけど、彼女たちが受験生だったときに、こんな気持ちで立ち向かっていたのかなと。親の気持ちは十分に分かるんですけど、受験生側の気持ちを教えてもらったので、親御さんたちにも見ていただきたいなって思う作品ですね」とアピールした。

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