8月8日から12日まで東京・有楽町よみうりホールで上演されるミュージカル『プリンス・オブ・マーメイド 〜海と⼈がともに⽣きる〜』の公開ゲネプロとキャスト取材が8日に行われ、ダブル主演の市村優汰と石原颯也をはじめ主な出演者（市村、石原、天翔天音、彩乃かなみ、小堺一機、駒田一）が初日前の取材に応じた。

　本作は人魚の王子タリク（市村・石原）と人間の王女サラ（天翔天音）を中心に、海を舞台に織りなす音楽劇。8日は初日前に市村がタリクを演じての公開ゲネプロが行われた。

　市村と石原は共に初めての舞台主演になる。市村は「すごく緊張していますが、『舞台に出ればこっちのものだ』と思って、今日を迎えられてうれしいです」と感想を語り、石原も「初めての舞台で初主演で、学ぶことがたくさんあって自分も努力してきたので、頑張りたいと思います」と意気込んだ。

　出演に備えての父・市村正親からのアドバイスを聞かれた市村は「僕は猫背なので姿勢を直すにはどうしたらいいかなと聞いたら、お父さんがオモチャの銃を持ってきて背中につきつけて『背中に銃があると思って』と言われました。今も背後霊で（父が）いるつもりです」と話した。

　その市村が演じたタリクをこの日は客席から見ていた石原は「『自分が出たらどうなるんだろう』を想像しながら見ていて、面白かったです。同じ台本でも、演じ方が全然違います。僕は『ハッ！イェーイ！』な感じなので……（笑）。爽やか系の方でやっています」と自身の役作りもアピールした。

　ヒロイン・サラ役の天翔天音も舞台で初ヒロインとなる。「お父さん（藤岡弘、）が家でタリクをやってくれたり、サラの声をやって稽古してくれて『私これできるかな？』と思いました」と藤岡家での稽古の様子を明かすと、共演の小堺一機が藤岡の演技をモノマネして一堂を笑わせる。天翔は「空手をずっと習っているので、殺陣でも格好いい姿勢になるよう、俊敏さやキレを研究しました。お姉ちゃん（天翔愛）からも、ヒロインはどう演じるか、などを聞きました」とアピールした。

　会見の最後には、市村と石原がプラスチックのごみや海のSDGsにもこの音楽劇で関心を持ってもらえればと思います」（市村）、「いろんな年齢層の方に楽しんでもらえる舞台だと思います。僕の爽やかタリクも見てくださって、皆さんで海の世界を楽しみましょう」（石原）とファンや観客へメッセージを伝えた。