『ブラックペアン シーズン2』伊與田P、主演の二宮和也「元々、進化している」

俳優の二宮和也が主演を務めるTBS系日曜劇場『ブラックペアン シーズン2』(日曜午後9時)。このたび伊與田英徳(いよだ・ひでのり)プロデューサーが続編制作にあたって、こだわったポイントや今後の見どころを語った。

天城雪彦演じる二宮和也【写真:(C)TBS】
天城雪彦演じる二宮和也【写真:(C)TBS】

第6話は18日、15分拡大で放送

 俳優の二宮和也が主演を務めるTBS系日曜劇場『ブラックペアン シーズン2』(日曜午後9時)。このたび伊與田英徳(いよだ・ひでのり)プロデューサーが続編制作にあたって、こだわったポイントや今後の見どころを語った。

 同ドラマは、2018年4月期に二宮主演で放送された日曜劇場『ブラックペアン』の続編。満を持して6年ぶりに日曜劇場に帰還した。シーズン2はシーズン1から6年後の物語を放送。

 二宮は『ブラックペアン』シーズン1で、天才的な手技(縫合技術)を持つ外科医・渡海征司郎を演じていたが、今作では人も金をももてあそぶ“悪魔”な世界的天才外科医・天城雪彦(あまぎ・ゆきひこ)を演じている。第6話は18日、15分拡大で放送される。

――前作と比べ、主演の二宮が演技においてパワーアップしたと感じる部分は。

「元々、進化しているからね(笑)。別人格を普通に演じていらっしゃる感じ。彼を見ていると渡海征司郎という感じは全くしない。天城雪彦と一緒にいるような感覚です」

――続編制作にあたって、特にこだわったポイントは。

「続編なので、前作を見て楽しみにしていただいてる方もいるだろうし、キャスト陣もほとんど同じ方が出ている中、年月を過ごした月日と同時に天城という全く新しいキャラクターが入ってくる。面白い化学反応が起きるといいなと思ってやりました」

――主人公を渡海征司郎から天城雪彦に変更した意図は。

「原作者の海堂尊先生から打ち上げの時に『やってみたらどう?』とご提案をいただきました。面白そうだなと思って、チャレンジしてみました。原作の先生からそういう提案をいただけたことは、大変光栄なことですね。これが二宮さんじゃなかったら、生み出せなかったかもしれない。二宮さんだったら別人を演じてもらえるんじゃないかと思いました」

――田中みな実演じる治験コーディネーターは、前作で加藤綾子が演じていた後輩という役どころ。起用理由を教えてください。

「アナウンサー繋がりはたまたまであって、魅力的でちょっと小悪魔的な雰囲気もありつつ、でもしっかり芯のある人をキャスティングしたくて、田中みな実さんがちょうど当たったっていうことです。お芝居は元同僚なので、最初はどんなもんかなと思うわけです(笑)。でも、ちゃんとしてるなと思いましたし、キャラクターをしっかり作り上げて、現場に来ていました。アナウンサー田中みな実ではなかったです。私が会ったときは俳優・田中みな実でした」

――伊與田さんから見た撮影現場の雰囲気は。

「本当にひさびさに会った感じではなく、ずっと一緒にいたんじゃないかなというチーム感があります。内野さんと二宮さんはドラマ以外で会ってないらしいので、『あれ以来ですね』って言いながらもほほ笑ましくやっています。そこにいて居心地がいい空気感があります」

――演出にはフジテレビで月9などを務めてきた西浦正記さんが参加している。伊與田さんからの声掛けで実現した。一緒にやりたかった理由を教えてください。

「西浦さんをしっかり認識したのは『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』なんです。舞台あいさつを見て、謙虚な人だなというのが僕の第一印象。元々、私が山下智久さんとも仕事していたこともあって、その山下さんとこんな大作を作った監督ってどんな方だろうと大変興味がありましたし、勝手に山下さんつながりで愛着を感じていました。そうしたら、いつの間にか独立されていて、たまたまお会いしたことがあったんです。そしたら『できますね』みたいな話になって、話が進んだ感じです。

――撮影方法についてはどう感じていますか。

「アプローチの仕方が独特で面白いなと思います。やっぱり、さすがだなと思うところが多く、毎回できあがってくるのを楽しみにしています」

――主題歌は前作に続き、小田和正さんが担当しています。選定について教えてください。

「やっぱり小田さん以外考えられないわけですよ。前の曲がすごく良かったので、“そのままでいい?”みたいな話も私の中であったし、他のスタッフのみなさんにもありました。どうしようかと思ったんだけど、主人公が変わるから……。テーマとして、命の大切さをドラマで表現していくっていうのは変わらないんだけれども、キャラクターを変えたイメージで、無茶ぶりなんだけどダメもとで頼んでみました。そうしたら素晴らしい曲を作っていただいて、本当に良かったなと思います。感謝しております怒られるかなと思ったんですけど、しっかり作っていただきました」

――後半に向けて、見返しておくべきポイントはありますか。

「やはり軸となるのは、竹内涼真さん演じる世良目線でどう感じられるのかを見て頂けると、また違った目線で見れるかなとは思います。普通、天才って良いなと思うじゃないですか、憧れるし。なので天才が持っている逆の苦悩が渡海先生にもあるし、天城先生にもあるので、そんなところを見ていただくと、いつの間にか天才が身近な存在になったりして、人間らしさといいますか、彼らの生きざまが見えてくるんじゃないかなと思います」

――『ブラックペアン シーズン2』の成功を受けて、今後のシリーズ展開やスピンオフの可能性はありますか。

「現場で話が出ないわけではないですが(笑)ちょっとした会話がなされただけで、それがどこまでリアリティーがあるかわからないですけど。そういう機会があれば願ってもないことなので、ぜひにとは思いますが、。具体的に何か進んでるという状況ではないです」

――今後の見どころは。

「主人公の生き様や、天城先生がどうしてこんなに腕がいいのにお金にこだわるのかとか。どうして賭けをするのかとか。その辺の彼の生き様がちょっとずつ見えてきて、それが彼の背負って生きているものだったりもするので、どう描かれてるかを見ていただくのはいいかなと思います。その中で、患者を助けるっていうところに関してはプロ中のプロなので楽しんでいただけたらなと思います」

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