菜々緒、テレ朝連ドラ初主演 漫画『無能の鷹』実写化で“無能OL”役「さわやかな無能さをお届け」
俳優の菜々緒が、10月から放送予定のテレビ朝日系ドラマ『無能の鷹』で主演を務めることが6日に発表された。
10月から放送予定
俳優の菜々緒が、10月から放送予定のテレビ朝日系ドラマ『無能の鷹』で主演を務めることが6日に発表された。
本作は、女性コミック誌『Kiss』(講談社)で現在連載中のはんざき朝未による大人気コミックスで、実写ドラマ化されることが決定した。主人公の鷹野ツメ子(たかの・つめこ)はスマートな身のこなしに落ち着いた声、自信に満ちあふれているのに謙虚な立ち振る舞い、どこからどう見ても中堅エース級の風格をそなえていて超有能そうな見た目なのに、実は衝撃的に無能……。一方、鷹野と同期入社の鶸田道人(ひわだ・みちと)は、本当は仕事ができるのに、見るからに無能そうな残念サラリーマン。やがて“有能に見える女”と“無能に見える男”の最強タッグが奇跡を起こすという物語。
今回脚本を務めるのは、日本テレビ系ドラマ『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』をはじめ、フジテレビ系ドラマ『監察医 朝顔』『パリピ孔明』、NHKドラマ『正直不動産』など、数々の人気ドラマの脚本を手掛ける根本ノンジ。2024年後期にはNHK連続テレビ小説『おむすび』でオリジナル脚本作品が放送されるなど、根本が無能な鷹野とその軌跡をつむぐ。
さらには『忍びの家 House of Ninjas』や、TBS系ドラマ『アンナチュラル』『最愛』『トリリオンゲーム』など、数々のヒット作を生み出してきた村尾嘉昭と、TBS系ドラマ『半沢直樹』『下町ロケット』の棚澤孝義らが演出を務めるなど、豪華な顔ぶれが集結した。
そして、有能オーラが半端ないのにPCの起動も、コピーも、資料のホチキス止めも、何が分からないのかも分からない。想像を絶するレベルに圧倒的無能なのに全然気にせず清々しく生きる主人公・鷹野ツメ子を演じるのは、テレビ朝日の連続ドラマ初主演となる菜々緒だ。
以下は菜々緒のコメント。
――最初にオファーを受けたとき、原作を読んだときの印象を教えてください。
「原作を読んだ際、今までにないお仕事コメディだなという感想を持ちました。というのも、ヒロイン・鷹野ツメ子が最初から最後までずっと無能(笑)。ダメな主人公が切磋琢磨しながら、最終的に成長していくストーリーではないんです(笑)。新しい風が吹いたなという印象の原作でしたので、この令和の時代に、そんな斬新なお仕事コメディをお届けできるのがすごく光栄です」
――主人公・鷹野は“超有能そうなのに衝撃的かつ圧倒的無能なヒロイン!”ですが、演じる上で意識したいことはありますか。
「できないことがあっても、すがすがしく生きている鷹野という存在は、すごく今の時代に深いメッセージを届けてくれると感じました。ダメな自分も認めてあげられるような、さわやかな無能さを皆さんにお届けできたらいいなと思っています」
――鷹野の魅力はなんでしょうか。
「私は、鷹野は禅とか仏のような、ある意味で超越した存在だと思っています。敵を作らないと言いますか、もはや“敵ができない無敵さ”といったものがありますし、超人的な部分もあり、そこが彼女の魅力なのかなと考えています。さらけ出してありのままの自分でいられるというのは、すばらしいことだなと思いますし、ありのままの自分であるがゆえに物事がうまく進むというのは、本来の人間のあるべき姿ですよね。今の時代、息苦しさを感じたり、切羽詰まった状況に置かれているような方もたくさんいらっしゃると思いますので『私も大丈夫かもしれない』と肩の力が抜けるような、クスッと笑える鷹野を演じていきたいです」
――菜々緒さんもなんでも完ぺきにこなす印象がありますが「これだけはできない…!」という“無能エピソード”はありますか?
「実は音読がすごく苦手で、カンペを読むのが不得意なんです。何回も噛んでしまって、何回もNGを出して……。このお仕事を始めて15年近くたつのですが、未だに慣れません。小学校のときから、授業で音読をするのが恐怖で仕方がなくて。それだけは、克服できないままですね。だけど、鷹野は失敗しても何も感じないんですよね(笑)。その精神性は、すごく勉強になります」
――撮影現場で楽しみにしていることはありますか。
「個性豊かなキャストの皆さんが、それぞれ個性的なキャラクターを演じられます。皆さんとの掛け合いであったりとか、テンポ感も楽しみですし、何度か打ち合わせもさせていただきましたが、その時に『これは本気で、真面目に芝居をするのが面白いよね』という意見で一致しました。大人が真剣に芝居をし笑わせる、面白みや楽しさが詰まった作品になると思います。そのあたりも注目して見ていただきたいです」
――視聴者の皆さんへメッセ―ジをお願いします。
「電子書籍で原作を読んだのですが、コメント欄に『菜々緒で実写化してほしい!』といううれしいご意見がいくつも見受けられました。この作品に、すごく運命や使命を感じていますし、多くの方に届いて、少しでも楽しんでいただけるとうれしいです! ぜひ楽しみにしていてください!」