FANTASTICSメンバー、JO1との映画共演で感じた「コラボ曲あっても良い」「双方のファンも喜ぶと思う」
公開中の映画『逃走中 THE MOVIE』でJO1の川西拓実、木全翔也、金城碧海とFANTASTICSの佐藤大樹、中島颯太、瀬口黎弥がグループの垣根を越えた共演を果たした。ENCOUNTでは各3人をインタビュー。「FANTASTICS編」ではJO1との共演秘話、ボーイズグループ戦国時代におけるFANTASTICSの戦略を聞いた。
映画『逃走中 THE MOVIE』でグループの垣根越え
公開中の映画『逃走中 THE MOVIE』でJO1の川西拓実、木全翔也、金城碧海とFANTASTICSの佐藤大樹、中島颯太、瀬口黎弥がグループの垣根を越えた共演を果たした。ENCOUNTでは各3人をインタビュー。「FANTASTICS編」ではJO1との共演秘話、ボーイズグループ戦国時代におけるFANTASTICSの戦略を聞いた。(取材・文=近藤加奈子)
――JO1の川西さん、木全さん、金城さんと共演でしたが、一番ギャップを感じたメンバーと逆にイメージ通りだったメンバーは誰でしょう。
中島「ギャップはみんなあったかもです」
佐藤「でも、きまっちゃん(木全)は、イメージに近かったかもしれないです。JO1のYouTubeとかコンテンツで見せていた姿、そのまんまの明るいムードメイカーでした。(金城)碧海はステージだとクールな印象でしたが、今日とかずっとしゃべっていましたね」
中島「『めっちゃ、関西人だな』って思いますね。碧海はステージでもグループでもクールなイメージだったんですが、近くにいるとボケてくるんですよ。でも、ギャップで言うと(川西)拓実もありますね。拓実は同い年で、同じ関西出身で、同じB型で共通点が多いので、昔から知っている地元の同級生くらい仲良くなりました。何も気を使わないですし、お互いにボケて、ツッコんでを繰り返しているので、最初の時とは全然印象が変わりました」
佐藤「うんうん。拓実は最初人見知りだった」
中島「余計なことは話さないイメージでしたよね。でも、拓実は慣れていくうちに話すタイプなんだなと思いました」
瀬口「僕もギャップを感じたのは拓実ですね。見るからに“センターの男”って感じがしますが、それでいて弟感もあるんです。人の懐にスッと入り込むかわいらしさがあるので、そういう一面を知って『かわいいな』と思いました。あと、良い意味で見た目のイメージと変わらない碧海の男らしさも好きですね。自分の意見をしっかり通すタイプで、芯の強さを感じました」
――今回のメインキャストの6人の中で一番「かわいい」と感じた方は。
中島「大樹くん」
佐藤「なんでだよ! 俺かよ!」
中島「回想シーンの陸上部の譲司(佐藤の役名)のオン眉具合がかわいすぎました。グラウンドを走るんですけど、1周走ったらどんどん前髪が上がって、オン眉具合がすごくなるんです。写真で見返した時も『この小学生誰だ?』ってなって、『あ、大樹くんか(笑)』ってなるくらいあの時の大樹くんのビジュアルが好きです。このシーンの時の大樹くんはカツラだったので、不安そうに『これ、大丈夫?』ってよく僕に聞いてきていたんですが、その行動含めて一番かわいかったと思います」
佐藤「かわいかったのは、きまっちゃんかな~。『不器用なんだろうな、この子』みたいな(笑)。すごく緊張していたし、一生懸命だし、天然だし、とにかく愛くるしかったです」
中島「今日も翔也が『たたいて』って言うから、ずっと背中をたたいていました」
瀬口「拓実もかわいいんですけど、碧海も『兄さん』みたいな感じで来てくれて、すごくかわいかったです。この前とかFANTASTICSのアリーナツアーに碧海と翔也が見に来てくれたんですよ。『パフォーマンスとかライブ、カッコ良かったです。下から飛び出してくる演出もすごかったです』なんて言ってくれるから、うれしくなっちゃいますよね」
――本作ではJ01さんとの共演が話題ですが、最近はいろんな番組で事務所の垣根を越えた共演があります。この状況をどう感じていますか。
佐藤「本当に時代が変わったなと思います。でも、根はみんなアーティストで歌やダンスが好きで集まってきた人たちなので、僕らはずっと前からご一緒したいと思っていました。JO1×FANTASTICSみたいなコラボ曲があっても良いし、双方のファンも喜んでくれると思うんです。それに世界に挑戦するなら、他のグループと協力するのが一番早い方法だと思います」
――FANTASTICSで世界に挑戦したい気持ちはありますか。
佐藤&瀬口「もちろんです」
中島「トップに行きたいですよね。今年デビュー6年目ですが、自分たちがちゃんと同じ方向を向けば、今の時代は何でもできると思っています。コロナ禍があったからこそ、配信ライブという文化も生まれたし、まだまだ新しいものを作れるチャンスはある。今は世界に行ける入り口も広がっていると思うので」
――ボーイズグループは今、群雄割拠の状況です。FANTASTICSの強みは何だと思いますか。
佐藤「僕自身もいろんなボーイズグループを見ていますが、ボーカルとパフォーマーで別れているのはLDHでもFANTASTICSが最後なんです。これはEXILEとHIROさんが作り上げたものだし、LDHの強みである。ステージでは、ボーカル曲とパフォーマー曲に別れてパフォーマンスするなど、メンバーの個性を発揮できるステージになっています。そうしたダンス&ボーカルグループならではのライブ演出が、グループの強みなのかなと思います」
定期的にEXILE HIROとのご飯会「全員の意識をそろえています」
――最近は単独ライブだけでなく、合同コンサートにも出演されていますが、パフォーマンスで意識していることは。
佐藤「いろんなアーティストのお客さんが集まるライブでは、シングル曲や知ってほしい曲をセットリストに入れたりしています。K-POPの方も出演される時はあえてボーカル曲とパフォーマー曲で分けて、パフォーマンスを全面に出した曲を披露するようにしています。逆に単独ライブではボーリングのピンになってふざけてみたり、『逃走中』をオマージュした演出を取り入れたりと、FANTARO(FANTASTICSのファンの名称)にワクワクしてもらえるような企画を考えています」
中島「ボーカルとしても合同コンサートの時は、MCの持っていき方をかなり変えています。僕たちを知らない人の方が多いというのを意識し、それでいて『楽しい』と思ってもらえるようにトークでも引き込まないといけないので。最近は曲を多めにMCを少なめにして、曲で世界観を作るように心がけています」
――FANTASTICSは現在、八木勇征さんや木村慧人さんらがドラマに出演されるなど、皆さん、俳優業でも忙しいイメージです。メンバーの出演作はチェックしますか。
佐藤「します。放送を見れる時は一緒に見てXでリアタイポストをしますね。そういうのをLDHで最初に始めたのは、FANTASTICSだと思います。これはコロナ前からずっとやっていることで、グループの認知度を少しでも向上させたくて始めました」
中島「こういうのはグループ全体で取り組んだ方が、ドラマのスタッフさんにもFANTASTICSのチーム感が伝わるし、他のメンバーも覚えてもらいやすいのかなと思っています」
――メンバーに嫉妬することはないですか。
中島「それはないですね。みんな頑張っているし、良いライバルだし、たくさん刺激をもらっていますから。むしろ、嫉妬なんてしていたらもったいないです。逆にこういう機会は良い意味で利用したほうが良い(笑)。みんなで上にいけるじゃないですか」
――グループの団結力を高めるためにやっていることはありますか。
中島「定期的にHIROさんとFANTASTICSのご飯会を開催して、全員の意識をそろえています。FANTASTICSはそこが強いですね」
佐藤「HIROさんとのご飯会は他のグループもやっていますが、FANTASTICSは頻度が多いんです」
――HIROさんとのご飯会はどんな話題が出るんですか。
瀬口「普通に『最近、元気なの?』って聞かれますね。お仕事の話ももちろんしますが、プライベートや趣味の話、個人的な話もしています」
――HIROさんとのご飯会は緊張しませんか。
佐藤「何年たっても緊張します。僕はEXILEのメンバーも兼任していますが、HIROさんとのご飯会の時は今でも身構えます(笑)。失礼があってはいけないけど、実りある話もしたいので」
中島「僕はHIROさんとのご飯会は楽しいです。HIROさんはFANTASTICSとのご飯会で毎回『○年後はこうしたいよね』『こうなってほしいから、こういうのを頑張っていこうよ』とか前向きな言葉を掛けてくださるので、僕らもワクワクしますし、燃えるんです。『FANTASTICSはこういうところが良いよ』って言ってくださる言葉が、グループのパワーになっています」
瀬口「HIROさんの言葉は大きいです」
□佐藤大樹(さとう・たいき) 1995年1月25日、埼玉県生まれ。パフォーマー。俳優活動は映画『HiGH&LOW THE MOVIE』シリーズ、テレビ朝日系『around1/4』では地上波連ドラ単独初主演。現在は日本テレビ系『降り積もれ孤独な死よ』に出演。血液型A。
□中島颯太(なかじま・そうた) 1999年8月18日、大阪府生まれ。ボーカル。俳優活動はフジテレビ系『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』など。血液型B。
□瀬口黎弥(せぐち・れいや) 1996年3月11日、福岡県生まれ。パフォーマー。俳優活動は映画『4月の君、スピカ。』、テレビ東京系『自転車屋さんの高橋くん』など。血液型A。