俳優の葵わかな、玉木宏が31日、自身が主演を務めるBS時代劇『おいち不思議がたり』の完成披露試写会＆取材会に登壇した。

　本作は、江戸・深川の長屋で医者になりたいと夢見て父である医者・松庵（玉木）を手伝うおいち（葵）が、悩みながらも自らの力で道を切り開いていく、おいちの青春成長物語。おいちは、無念のうちに亡くなっていった者たちの声を聞き、姿を見る特別な力を持っており、岡っ引きの親分と共に、人間の闇に迫っていく謎を解いていく。

　主演を務めた葵は、「不思議な力、時代劇、プラス医療も関わってくる、いろんな要素のあるドラマをどうやったらすてきに撮れるか、日々切磋（せっさ）琢磨していたことを思い出します。現場もあたたかく、のびのび撮影させていただきました」とコメント。葵と初共演となった玉木は、自身がアオイコーポレーションという芸能事務所に所属していることを説明し、「勝手にアオイつながりで勝手に親近感を感じながら演じさせていただきました」と笑顔を見せ、「非常に芯があって、ぶれなくて集中力のある方だと思いました」と絶賛した。

　親子を演じたことについて玉木は、「親子に見えるかという不安はありましたが、終わる頃には、親子間がしっくりくるというか、おいちが安心していられる環境を撮影の中で作れたと思っています」と言及。「おいちが松庵に相談をしたり、悩みごとを打ち明けたり、どこか心の支えになるような存在であるように演じました」と語った。

葵も親子役について、「お若いし、ずっとかっこいいから、現代の人が見た時にどう思うか、不安に思う部分がありましたが、最初の方に『全然大丈夫だよ』と言ってくださって、そこからは何の疑問もなく演じられました」とコメント。「2人のシーンが多くて悩んだ時に寄り添ってくれたり、背中を押してくれるのが松庵先生なので、シーンを重ねていくうちに自然と親子に近づいていったと思います」と振り返った。

　同作は、NHK-BSにて9月1日からスタート（毎週日曜日午後6時45分）。全8回の放送となる。