堀米雄斗が五輪連覇で「やばぁ」 選手の凄さ連日伝えた解説者に「瀬尻さんも金メダル」の声

パリ五輪のスケートボード男子ストリート決勝が29日(現地時間)に行われ、前回の東京五輪金メダリスト・堀米雄斗(25=三井住友DSアセットマネジメント)が五輪連覇を達成した。最後のトリックで97.08点をマークし、7位から大逆転の金メダル。白井空良(22=ムラサキスポーツ)も4位入賞を果たした。テレビ中継で解説を務めたプロスケートボーダーの瀬尻稜は前日28日の女子ストリートに続き、「やばぁ」「すげ~」と選手へのリスペクトを表現し続けた。

五輪連覇を達成した堀米雄斗【写真:ロイター】
五輪連覇を達成した堀米雄斗【写真:ロイター】

ラフな言葉づかいに賛否も「クセになった」人は瀬尻ロス

 パリ五輪のスケートボード男子ストリート決勝が29日(現地時間)に行われ、前回の東京五輪金メダリスト・堀米雄斗(25=三井住友DSアセットマネジメント)が五輪連覇を達成した。最後のトリックで97.08点をマークし、7位から大逆転の金メダル。白井空良(22=ムラサキスポーツ)も4位入賞を果たした。テレビ中継で解説を務めたプロスケートボーダーの瀬尻稜は前日28日の女子ストリートに続き、「やばぁ」「すげ~」と選手へのリスペクトを表現し続けた。

 堀米の金メダルが決定。実況を担当したフジテレビの倉田大誠アナウンサーが「ユート・ホリゴメ、オリンピック連覇達成です」と叫ぶと、瀬尻は実感を込めて言った。

「最後は雄斗が持ってったすね」

 そして、東京五輪の金メダルから3年間、堀米が重圧と闘ってきたことを思い、言葉を詰まらせながら伝えた。

「僕にも分からないっす。彼の立場は。1回王者になると追われる身。アメリカに住んで、練習するのは孤独と思うけど、ここまで持ってくる技術もそうだけど、メンタルがすごすぎるっすね。楽しかったスケボーが、いつの間にかいろんなプレッシャーを抱えて最後に金メダル。何でこんなに強いんすかね。言葉にできないっす。すいません。感動しました」

 他の解説者とは一線を画すラフな言葉づかい。ネット上では批判もあるが、「クセになる」「温かさを感じる」の声も多くある。3年前、東京五輪の解説では「ゴン攻め」「ビッタビタ」の独特ワードが話題になった。しかし、今回はそれを出さず、「やばぁ」「すげ~」「熱いっす」と率直な感情を口にし続けた。

 その上で、技の名前を示して特徴を短く解説。技の成功率が低いことについては、選手の立場を考えて視聴者に呼びかけた。

「ここで出てるトリック、まじで乗れたら奇跡みたいなことやってるんで、ミスしたら『うわー』じゃなくて、乗れたら『おー、すげー』って感じで、見てもらえたらうれしいっすね」

 もっとも、白井が最後のトリックで惜しくもミスした際には、瀬尻自身が「まじか~。あれメイクしていたら、もしかしたら表彰台に行けてたかもしれないっすね」と残念がった。それでも、「ちょ~頑張ったすね。かっこよかったす。空良がやってきたことは間違ってないと思うし、五輪が落ち着いたら、また一緒に楽しくスケボーしたいっすね」と白井を称えた。

 終始、選手へのリスペクトとスケートボードの楽しさ、魅力を伝え続けた瀬尻に対して、ネット上では「瀬尻さんの言葉忘れたくない」「瀬尻さんの言葉、心に響きますね」「瀬尻さんも金メダルだよ すげー」などの書き込みが相次ぎ、「瀬尻さんの解説もう聞けないのか。寂しい」と“瀬尻ロス”の声も上がっている。

次のページへ (2/2) 【動画】街中で“かます”瀬尻稜のスケートボード姿
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