役所広司、第42回川喜多賞に歓喜 過去には黒澤明監督らが受賞で「尊敬する方ばかり」
俳優の役所広司が第42回川喜多賞を受賞。26日に都内で行われた贈賞式に出席し、喜びを口にした。
贈賞式に出席
俳優の役所広司が第42回川喜多賞を受賞。26日に都内で行われた贈賞式に出席し、喜びを口にした。
川喜多賞は、故川喜多長政・かしこ夫妻、川喜多和子と親娘二代が半世紀以上にわたる長い間、映画を通じて、国際間の友好を深め、理解を増すことに努めた業績を記念し創設された。
役所は、2005年に『SAYURI』でハリウッドデビューを果たすと、ハリウッドでリメイクもされた『Shall we ダンス?』カンヌ映画祭パルム・ドール受賞の『うなぎ』を始め、『CURE』『EUREKA』など国内外の映画祭で高い評価を受けた作品に主演。23年にはドイツの巨匠ヴィム・ベンダース監督とタッグを組んだ日独合作映画『PERFECT DAYS』で、第76回カンヌ国際映画祭・男優賞を受賞し、第96回アカデミー賞では国際長編映画賞にもノミネートされるなど、まさに国際的な活躍をみせている。
過去には、黒澤明監督、大島渚監督、俳優の三船敏郎さん、笠智衆さん、今村昌平監督、市川崑監督らそうそうたるメンバーが受賞している本賞。役所は「10年ぐらい前に、黒沢清監督が受賞されたとき、お祝いのあいさつをさせていただいたのですが、そのときまさか僕がこんな賞をいただけるなんて夢にも思っていませんでした」と語る。
さらに役所は「いままで受賞されたメンバーを見ていると、俳優として大きな影響を受けて尊敬する方ばかりです」と恐縮すると「もしあの世で川喜多賞を受賞した人たちのパーティがあるとしたら、とても緊張して楽しめないパーティーになりそうです」と発言し会場を笑わせた。
最後に役所は「改めて川喜多かしこさんの映画に対する思いとか、教えを肝に銘じて、これからも日本映画のために、そして映画ファンのために必死に働こうと思います」とさらなる活躍を誓った。
贈賞式には、映画『PERFECT DAYS』のプロデューサーである株式会社ファーストリテイリング取締役の柳井康治氏も出席した。