麒麟・田村裕、『ホームレス中学生』の印税は「1年たたずに無くなった」 新装版を発売
お笑いコンビ・麒麟の田村裕が25日、『新装版 ホームレス中学生』の囲み取材会に出席。相方・川島明への思いを語る場面があった。
ベストセラー『ホームレス中学生』が小・中学生向けにリニューアル
お笑いコンビ・麒麟の田村裕が25日、『新装版 ホームレス中学生』の囲み取材会に出席。相方・川島明への思いを語る場面があった。
中学生でホームレス生活を送った田村の自伝的小説『ホームレス中学生』が、小・中学生向けに大幅リニューアル。新装版には、「お兄ちゃんの痕跡」、「うちの子に迎えよう」、兄・研一さんとの思い出・答え合わせ対談が特別収録されている。
17年の時を経て新装版がリリースされ、「一応、日本の売れた本のランキングでトップ30に入っている。僕の日の当たらなかった人生に、スポットライトを当ててくれた」としみじみ。「一瞬ではございましたが、麒麟の看板が私に移るという。短かったけど看板を持てたというのは、本を作ってくださった皆さん、家族や親族、お世話になったみなさんのおかげだと改めてかみしめています」と感謝した。
225万部を突破したベストセラーで印税は2億円と言われていたが、「1年たたずに無くなりました。半分税金、お父さんの家、皆さんに恩返ししているうちに」と説明。新装版が出版され、小学4年生の娘が印税を期待しているそうだが、「2回目が売れることはないんだよと説明しています。人生の試練を与えたら、今度は娘が書いてくれるかもしれませんね」と笑った。
本の帯には、相方の川島明から温かいメッセージが。川島の存在については、「一時は、看板を背負った背中が見えなくなりました。僕が背負えるものは何もなくて、それだけ格差がついてしまったもんですから、帯を書いてくれとお願いするのも緊張しました。ここ十年くらいで一番緊張しました」とコメント。「手震えながら、川島さんお願いが……と。お願いしましたところ、快諾してくれました。愛のこもったコメントをいただきまして、緊張を乗り越えた価値があったと思っています」と語った。
川島の活躍は複雑な思いがあるか聞かれると、「落ちるなら早く落ちてくれと。今も思っていないことはない」と思いを吐露。現在のコンビ仲については、「今までで一番いいかも。僕の諦めがついてからは」と明かしていた。