小泉孝太郎、役作りで爽やかなイメージ払拭「誰一人気付かなかった」 前髪はミリ単位調節

俳優の小泉孝太郎が22日、都内で行われた映画『愛に乱暴』(8月30日公開)の完成披露舞台あいさつに出席。役作りで爽やかなイメージを払拭した小泉は、撮影現場で「誰一人気づかなかった」と明かした。

イベントに登場した小泉孝太郎【写真:ENCOUNT編集部】
イベントに登場した小泉孝太郎【写真:ENCOUNT編集部】

映画『愛に乱暴』の舞台あいさつに出席

 俳優の小泉孝太郎が22日、都内で行われた映画『愛に乱暴』(8月30日公開)の完成披露舞台あいさつに出席。役作りで爽やかなイメージを払拭した小泉は、撮影現場で「誰一人気づかなかった」と明かした。

『悪人』『怒り』などで知られる吉田修一氏による同名小説が原作。夫の実家の敷地内に建つ“はなれ”で暮らす主婦の桃子は、「丁寧な暮らし」に勤しみ毎日を充実させていた。そんな桃子の周囲で不穏な出来事が起こり始める……というヒューマンサスペンス。

 主演の江口のりこ演じる桃子の夫・真守に扮(ふん)した小泉。クランクイン前、森ガキ侑大監督と「真守像」を綿密に作り上げていったという。前髪は「ミリ単位」で調整し、具体的な俳優の名前を挙げてイメージをすり合わせていった。小泉は「その時間が大きかった」といい、森ガキ監督も「真守は本性を見せない、隠したがるだろうと思った。『あれって小泉さん?』と思わせたら勝ちだと思っていた」と振り返った。

 従来のイメージを壊す役作りは、撮影現場で成果を発揮。小泉は「ロケ現場の近くにはいろんな人が撮影を見に来ていた。衣装を着て前髪を下ろしていたけど、誰一人小泉孝太郎に気付かなかったです。誰一人気付かれなかったとき『森ガキさんすごい!』って思いましたね」と自信たっぷりの表情。小泉の母親を演じた風吹ジュンも「まったく気付きませんでした。芝居で向き合うまで分からなかった。遠目では分からない。『森ガキさんの勝利!』って感じ」と驚き、「現場では役に入っていたので無口でとっつきにくい息子でした」と語った。

 終盤には劇中に重要なアイテムとして登場するチェーンソーを使って鏡開きを行うことに。小泉はチェーンソーを見ると「僕はトラウマですよ(笑)」と苦笑い。合図に合わせてチェーンソーを振り下ろし、キャスト4人で樽を割った。

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