「レディー・ガガのようになりたい」の真相…HKT48坂本愛玲菜、現在進行形の“憧れ”は?

福岡市を拠点に活動するアイドルグループ「HKT48」は、7月5日にレッスン場からの配信限定ライブを初開催した。新型コロナウイルス感染拡大防止策としてソーシャルディスタンスを確保するため出演メンバー10人に絞ったライブで、3期生の坂本愛玲菜は、2期生の田島芽瑠、3期生の田中美久ら選抜常連組とともにステージに立ち、MCでは熊本・鹿児島両県の豪雨被災地にメッセージを送った。苦節を乗り越え、歌手への夢を突き進む坂本の軌跡をたどる。

「HKT48」坂本愛玲菜(C)Mercury
「HKT48」坂本愛玲菜(C)Mercury

【インタビュー後編】AKB48グループ歌唱力No.1決定戦で「上には上がいる」と実感

 福岡市を拠点に活動するアイドルグループ「HKT48」は、7月5日にレッスン場からの配信限定ライブを初開催した。新型コロナウイルス感染拡大防止策としてソーシャルディスタンスを確保するため出演メンバー10人に絞ったライブで、3期生の坂本愛玲菜は、2期生の田島芽瑠、3期生の田中美久ら選抜常連組とともにステージに立ち、MCでは熊本・鹿児島両県の豪雨被災地にメッセージを送った。苦節を乗り越え、歌手への夢を突き進む坂本の軌跡をたどる。

 後編の今回は、2018年から現在に至るまで。個人の仕事も増え、傍から見れば順調な歩みを進めているように見えたなかで、人知れず彼女が抱えていた苦悩と葛藤、そしてそこから一筋の光を見出せた理由とは――。

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 坂本にとって2018年は、音組初のユニット「ガチンコ☆(スター)」の一員として、「西川貴教の僕らの音楽」や世界最大級のアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL 2018」に出演するなど、活躍の場を広げた年だ。一方で、HKT48 11thシングル「早送りカレンダー」(同年5月発売)では選抜入りできず、”グループでの自分”に危機感を覚えていたという。

「17年に初めて選抜に入れて、18年はグループ以外のお仕事もたくさん頂いたなかで、選抜に入れずにどうしよう……と。選抜から落ちて、また戻るのはすごく難しいことだと思うので、落ち込みました」

 歌で何か挑戦したい――。葛藤しながらもきっかけを求めていたなか、18年11月にAKB48グループの中で最も魅力的な歌い手を決める「AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」の開催が発表された。実績や人気、運に左右されない完全実力勝負の形式に「よし、一番を狙いに行こう!」と意気込んで臨み、予選4位通過。19年1月に開催された決勝大会でも「赤いスイートピー」(松田聖子)、「亜麻色の髪の乙女」(島谷ひとみ)を歌いこなし、最終的に8位入賞を果たした。

「ファイナリスト8人に残れてうれしかったです。同時に、上には上がいるんだと実感しました。歌が好きとはいえ、歌で順位が決まるので、心が折れかけた瞬間もあったんです。上手いと思ってもらえる歌い方はどんなだろう、自分の感情を乗せていいのか、どうすれば1位を獲れるのか。いろんなことを考えるようになって、歌について深く知るきっかけになりました」

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