「日本の朝には、阿部サダヲさんが必要」 22年ぶり朝ドラ起用の理由、チーフPが説明
俳優の阿部サダヲが2025年度前期の連続テレビ小説『あんぱん』に出演することが17日にNHKから発表された。制作統括を務める倉崎憲チーフプロデューサーは「日本の朝には、阿部サダヲさんが必要です」と起用理由を説明している。
番組ロゴも決定、黄と茶を基調としたポップなデザイン
俳優の阿部サダヲが2025年度前期の連続テレビ小説『あんぱん』に出演することが17日にNHKから発表された。制作統括を務める倉崎憲チーフプロデューサーは「日本の朝には、阿部サダヲさんが必要です」と起用理由を説明している。
同作は『アンパンマン』を生み出したやなせたかしさんと小松暢さんの夫婦をモデルにしながら波乱万丈の物語として大胆に再構成。登場人物名や団体名などは一部改称してフィクションとして描く。何者でもなかった2人が荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した『アンパンマン』にたどり着くまでを描く、生きる喜びが全身から湧いてくるような愛と勇気の物語。ヒロインの朝田のぶを今田美桜が演じ、夫の柳井嵩を北村匠海が演じる。脚本は中園ミホさんが担当する。
阿部は風来坊のパン職人・屋村草吉(やむら・そうきち)役で出演。どこからともなくふらりと高知にやって来た、謎の男で、お金にうるさく口は悪いが、パン作りの腕はたしかな役どころとなる。ヒロイン・朝田と柳井の人生に大きな影響を与えていくという。
起用理由について、倉崎氏は「日本の朝には、阿部サダヲさんが必要です。朝ドラに阿部サダヲさんが出てくると想像するだけで、なんだか元気が湧いてくる気がしませんか? そんな想いから、オファーさせていただきました」と説明した。
そして、「これまで大河ドラマ『平清盛』『いだてん』でご一緒させていただいたのですが、現場での誰に対してもいつも飾らない姿、でもカメラが回ると一瞬で役に切り替わる姿に感銘を受け、朝ドラでもご一緒させていただけることに心から嬉しく思います。中園ミホさんがユーモアたっぷりに描く“風来坊のパン職人”屋村草吉役と周りのキャスト陣が織りなす会話劇をお楽しみください!」とアピールしている。
また、番組ロゴも決定した。黄と茶を基調としたポップなデザインとなっているが、NHK映像デザイン部の伊達美貴子氏は「『あんぱん』の台本を読み、勢いがあり真っすぐでおちゃめなキャラクターの主人公・朝田のぶを文字であらわすとどうなるのかと思った時、やなせたかしさんの手書きの文字がまず頭に浮かびました。彼のユニークで動きのある文字がとてもかわいらしくこの番組の“のぶ”を表現するのにふさわしいフォントだと感じました。やなせさんの文字の特徴と彼の描く世界観を生かしながら、『あんぱん』で描いていくヒロイン・のぶの勢いをイメージしてロゴをデザインしました」と説明した。