元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏が13日、関西テレビ『ドっとコネクト』（土曜午前11時20分）に生出演。7日に投開票された東京都知事選で次点の約165万票を集めた広島県安芸高田市の前市長・石丸伸二氏の“戦略”について言及した。

　都知事選での石丸氏への10・20代、30代の支持は3選を果たした小池百合子氏を上回ったとされた。64歳の山田邦子は「演説がとっても心を打つというか。自分の言葉を言ってましたよね、夢や希望が持てるような感じで、引き込まれました、私も。若い人たちも、“やれるかも。一緒に頑張れるかも”って思ったような気もしますが」と高く評価しつつ、「我々の年代は“安心”、“（候補者を）知ってるから”、“今まで通り”っていうのも考え方の中にあるんですよね」とコメント。

　MCの石井亮次アナウンサーが選挙特番での石丸氏のインタビューでの受け答えに批判的意見があるとすると、山田は「扱ってもらってないもん。かわいそうですよ。終わってから急に“あなたどうですか”って言ったって、機嫌悪いですよ」と同情しつつ、「印象悪い受け答えばっかりしてますよね」と見え方は良くないと指摘。「もし見てたらね、直した方がいいよ。（マスコミは）敵じゃないんだからね。頭にきたかもわからないけど」と助言し、若いころの森進一似と付け足して笑わせた。

　橋下氏は「50代、60代、70代の支持率が低いのは地上波のメディアが報じなかったからですよね。ネット世代は、知ってる人はみんなこれだけ支持をして」と分析し、「例えば地上波なんかで（政策の）討論会がガンガン行われれば、50代、60代、70代の支持率も増えてたかもわかりません」とコメントした。選挙特番のやりとりについては「僕も実際に選挙特番でやりとりしたんだけども、完全に彼は“キャラ作り”ですから」と断言。山田が「わざと？」と驚くと、橋下氏は「彼の方が完全に人間性はいい。僕よりも。僕は選挙特番、政治家の時に同じようなやりとりありましたけど、僕はホントに腹立ったからムチャクチャ言ってやりました。“同じ質問してくんな、勉強してこい”とか。でも、石丸さんは完全にキャラ作りです」と自身と比較して上で語った。

　橋下氏は「彼、落選したのに、これだけメディアが大騒ぎになって、各局呼ばれてますよ」と現状の“人気ぶり”に触れ、「彼は選挙終わった直後に、どういう風にやれば、“もっとメディアの方に自分のメッセージを乗っけることができるか”ってことで、批判覚悟の上で、あれ完全にやってます」とした。ネット番組で対談した際の印象を「めちゃくちゃ好青年だから。クレバーな」と口にした。石井アナは「わざとイラッとさせるような対応をして注目を集めてる」と確認し、山田は「ネットとかYouTube見ると、子ども（の質問）とかにも答えてるし、すごくいいヤツなんですよ。だから随分ギャップあるなと思ってたんですよ」と納得した。