格闘家の鶴屋怜（22＝THE BLACKBELT JAPAN）は日本時間30日、格闘技イベント「UFC 303」でカルロス・ヘルナンデス（30＝米国）と対戦。オクタゴンデビューで判定勝ちを収めた。鶴屋史上最も苦しいとも言える展開に、地元から現地に駆け付けた彼女は思わず涙を流した。

　9戦9勝無敗で迎えたUFCデビュー戦。鶴屋は抜群のタイミングでタックルに入ることはできるも、ヘルナンデスにうまく防がれてしまう展開も多かった。それでも果敢（かかん）にグラウンドに持ち込むと常にポジションを移動し続け、さまざまな展開からフィニッシュを狙っていた。

　ヘルナンデスのスクランブルでのディフェンスも光ったが常に攻める姿勢を見せていたのは鶴屋。3-0で判定勝ちを収め、無敗連勝記録を「10」に伸ばした。この試合を見た元UFC世界フライ級王者のヘンリー・セフードは「鶴屋には明るい未来がある。もっと経験を積めばトップコンテンダーになれるだろう」と賛辞を送っている。

　鶴屋の試合後、会場ではひとりの日本人美女がカメラに抜かれた。判定結果が分かった瞬間に胸を押さえ、安堵（あんど）の表情に。その目は涙で濡れていた。

　カメラに映った日本人美女は鶴屋の交際女性。「勝てても悔しがってるだろう　無事に勝ってくれて本当に良かったですお疲れ様　まだ22歳、もっと強くなってくれるのでみんな応援してあげてください　心臓がもたなかった」とXに思いをつづっている。

　試合後までの感動的なシーンにネット上では「めちゃ美人」「綺麗すぎ」「素敵な彼女さん」「ドラマチックやなぁ」などの声が上がっている。