熱中症対策の新定番? ファン付きウェアを超えた「着るエアコン」の冷却体験に驚き アウトドア業界も熱視線
暑さが本格化するこれからの季節を前に、熱中症対策グッズへの関心が高まっている。千葉・幕張メッセで開催中の国内最大級の屋内アウトドアイベント「TOKYO OUTDOOR SHOW 2024」では、「着るエアコン」とでも言うべき次世代の冷却グッズが大きな注目を集めている。
冷蔵庫やクーラーなどに使用される半導体「ペルチェ素子」を内臓
暑さが本格化するこれからの季節を前に、熱中症対策グッズへの関心が高まっている。千葉・幕張メッセで開催中の国内最大級の屋内アウトドアイベント「TOKYO OUTDOOR SHOW 2024」では、「着るエアコン」とでも言うべき次世代の冷却グッズが大きな注目を集めている。
会場内の一角で来場者の視線を集めていたのは、外気温マイナス23度の冷却性能をうたうベスト型冷却ウエア「FREEZE COOLER」。デモンストレーションでは冷却部に温度差で結露がつく様子が確認でき、触ると冷やした保冷材のように心地よい冷たさが実感できた。
商品の開発・販売を手掛ける株式会社リブレの担当者によると、作業着として一般的なファン付きウェアとは異なり、冷蔵庫やエアコンなどに使用される半導体「ペルチェ素子」を内臓。仮に外気温を30度とすると冷却部は7度程度になり、発生した熱をファンで排出を行うことで熱い季節でも快適に過ごすことができるという。さらに、スイッチ操作で電極の向きを換えることで、寒い季節には温かく発熱するヒートウエアとしての使用も可能だ。
「ファン付きウェアだと、35度を超えるような真夏には熱風を取り込むだけになってしまい、逆に体調を崩す原因にもなる。その点、ペルチェ素子は確実な冷却効果が期待できる。すでに国内作業着メーカーの7割でシェアをいただいており、今後はゴルフやバイク、釣り用ウエアなどのアウトドアを中心に、販路を拡大していきたいと考えております」
値段は一般小売価格で1万9800円。より手頃なハンディファンタイプは大手ディスカウントストアなどで3000円前後で販売されているという。この夏は作業現場やアウトドアでも確かな支持を集める、次世代の冷却アイテムを試してみてはどうだろう。