【光る君へ】柄本佑が思う娘の入内考える道長の胸中「姉に言われるところが効いていた」
俳優の柄本佑が30日、NHKの大河ドラマ『光る君へ』(日曜午後8時)で演じる藤原道長について、娘・彰子を入内させる道長の心境を同ドラマの公式HPの人気企画「君かたり」で明かした。同企画は注目シーンなどを撮り終えたキャストが現場で撮影シーンや演じる人物への思いを語る企画。
左大臣の藤原道長を演じる柄本佑
俳優の柄本佑が30日、NHKの大河ドラマ『光る君へ』(日曜午後8時)で演じる藤原道長について、娘・彰子を入内させる道長の心境を同ドラマの公式HPの人気企画「君かたり」で明かした。同企画は注目シーンなどを撮り終えたキャストが現場で撮影シーンや演じる人物への思いを語る企画。
まずは彰子の入内についての道長の思いについて説明した。
「非情に複雑な心境ではありますよね。でも『でも、おまえはずっとキレイな所にいる』と言われたのが、結局、自分の周りのものは汚さずに苦労することなく今の地位にきたというふうなことをわりと言われて、あそこのお姉ちゃん(詮子)に言われるところが結構効いていたところもあるんじゃないですかね。もちろん、うすうす感づいているところではあったかもしれないけど」
道長と自身の父・兼家との違いにも言及。
「ただ、一個、自分を正当化するようなことを言うと、おやじ(兼家)がやっていたようなことの意味合いとは違うっていうふうなことは、あったりするかもしれないですよね。兼家さんがやっていたような入内の目的と自分がこれからする入内というのは、世のためであって、自分の家とか、そういったことではない。まひろとの約束を果たす。もっと大きな話にはなっていますけど、でも、やっぱりあの約束っていうのと世の中を良くしていくという我のためにやっているわけじゃないっていうふうなことが一個正当化させる理由として……。
だからさっきのシーンでも入内をした女子に幸せはないっていうふうなことは、本当に今もそう思っているし、同じ思いでいるけれども、自分が左大臣として、帝を支えていく者としてやらなくてはいけないこと。やっぱり決め手は悲しいかな自分が左大臣になってしまって、彰子が自分の娘であったっていうふうなこと言っていたけど、そこらへんが悲しいところでもあるなという気がしますけど」
入内についての道長の心境の説明はまだ続いた。
「だから何か一個思うのは、心境はずっと変わらないんですよ。この人、多分。ただ世の中を良くするため、帝をお支えしていくためとか、それが周りから見ると『ひどいことしているわ』というふうに思われるのかな、みたいなことは思ったりするかな。でも道長さん自体は非常に正直でまっすぐと政に向かっているような気がするんですけどね」