芸歴4年の清川雄司に歴代王者が感服 マジラブ野田「度肝を抜かれた」ノンスタ石田「即戦力」

芸歴5年目以下の若手芸人No.1決定戦『UNDER5 AWARD 2024』の決勝が23日、都内のルミネtheよしもとで開催され、初の決勝進出となったピン芸人・清川雄司が優勝。審査員を務めた、NON STYLEの石田明、笑い飯の哲夫、マヂカルラブリー・野田クリスタルら歴代の賞レース優勝者が、2代目チャンピオンを称賛した。

『UNDER5 AWARD 2024』で優勝を果たした清川雄司【写真:ENCOUNT編集部】
『UNDER5 AWARD 2024』で優勝を果たした清川雄司【写真:ENCOUNT編集部】

清川は2体の人形を操りながら腹話術で漫才

 芸歴5年目以下の若手芸人No.1決定戦『UNDER5 AWARD 2024』の決勝が23日、都内のルミネtheよしもとで開催され、初の決勝進出となったピン芸人・清川雄司が優勝。審査員を務めた、NON STYLEの石田明、笑い飯の哲夫、マヂカルラブリー・野田クリスタルら歴代の賞レース優勝者が、2代目チャンピオンを称賛した。

 お笑いニュースターを発掘するため、昨年からスタートした本コンテスト。決勝の審査員は石田、岩崎う大(かもめんたる)、長田庄平(チョコレートプラネット)、佐久間一行、哲夫、野田、塙宣之(ナイツ)が務めた。

 M-1グランプリ2010優勝者で清川がNSC在籍時に講師を務めていた哲夫は、「1本目の腹話術のネタの時に泣き笑いしました。どの組も笑ったけど、泣き笑いまで行ったのは清川君の一本目。面白いところが評価されているのだと思いました」と最大級の賛辞。M-1グランプリ2008優勝の石田は、「お客さんにリアクションをさせておいて、それをイジって笑いをとる所に逃げがちなんですが、それを一切せずにストロングスタイルで芸+α、お笑いをしっかりやれていて、それがすごいなと思いました。マジで即戦力です」と絶賛した。

 清川は、2体の人形を操りながら腹話術で漫才をしつつ、ハーモニカの演奏をする独創的なネタでファーストステージを突破。キャプテンバイソン、ツンツクツン万博と激突した最終決戦を、ハーモニカを吹きながらのコサックダンス、ホッピングをしながらけん玉を成功させショートコントにつなぐ予測不能なピン芸で制して優勝を果たした。

 M-1グランプリ2020、R-1ぐらんぷり2020優勝者の野田は、「審査員の中でも、2本目のネタはあるのか? という話をしていたけど、2本目の方がいろいろやっていて、それに度肝を抜かれました」とコメント。初めて審査員として参加して、「びっくりしました。僕らが5年目以内は見ていられないコントだったので。審査員という立ち位置でやっていますけど、今後戦うと思ったら、戦いたくないですね」とレベルの高さに目を見張った。

 キングオブコント2013で優勝を果たしているう大は、「お笑いはオリジナリティーが大事だと思うので、5年以内で誰を見本にして、どういう笑いに憧れているのか分からない所をやっているのは素晴らしいと思いました。それでちゃんと笑いを起こしているところが立派。この先が楽しみ過ぎます」と解説。R-1ぐらんぷり2011チャンピオンの佐久間一行は、「けん玉で終わってもいいのに、あそこからショートコントに入ったところにお笑いの大会にかける思いを感じて、最後に入れました」と最終決戦投票の理由を明かし、清川のR-1参戦について「見たことがないタイプなので行けるのではないかと思います」と語った。

 長田は「芸歴10何年過ぎて、ネタで何にもならなくてなってから技術を身に付ける芸人は多いけど、4年目でここまで技術を使ったネタを極めているのはすごい。普通のコントをやっても面白いコントをできそうな雰囲気を持っている」と期待。塙は「東洋館とかお年寄りの方も絶対に笑うし、芸歴5年以内でこれをやっている人が発掘できたので、大会としてよかったのではないかと思います」と総括していた。

 今年は2001組がエントリーし、吉本興業から家族チャーハン(5年目)、清川雄司(4年目)、ぐろう(5年目)、例えば炎(4年目)、伝書鳩(1年目)、マーティー(4年目)、ライムギ(5年目)、プロダクション人力舎からキャプテンバイソン(5年目)、グレープカンパニーからツンツクツン万博(4年目)が決勝でお笑いバトルを繰り広げた。

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