まるで別人? 『キン肉マン』途中から性格が“激変”した超人たち

1979年に『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載開始された漫画『キン肉マン』(作:ゆでたまご)は、今も連載が続く人気作品だ。2024年7月からは新シリーズ「完璧超人始祖編」のアニメ放送が決定しており、主役・キン肉マンの声が神谷明から宮野真守にバトンタッチされることも話題になった。“変わる”といえば、『キン肉マン』作中でも途中から人が入れ替わったかのように性格が変わった超人が存在する。本記事では登場時とその後で別人のように性格が変わった超人3人を紹介しよう。

7月スタート「完璧超人始祖編」【写真:(C)ゆでたまご/集英社・キン肉マン製作委員会】
7月スタート「完璧超人始祖編」【写真:(C)ゆでたまご/集英社・キン肉マン製作委員会】

連載中に別人のように性格の変わった超人たち

 1979年に『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載開始された漫画『キン肉マン』(作:ゆでたまご)は、今も連載が続く人気作品だ。2024年7月からは新シリーズ「完璧超人始祖編」のアニメ放送が決定しており、主役・キン肉マンの声が神谷明から宮野真守にバトンタッチされることも話題になった。“変わる”といえば、『キン肉マン』作中でも途中から人が入れ替わったかのように性格が変わった超人が存在する。本記事では登場時とその後で別人のように性格が変わった超人3人を紹介しよう。

 同作の性格激変キャラの代表格といえば「テリーマン」が有名だ。テリーマンといえば、コミックス7巻「新幹線アタックの巻」で描かれた超人オリンピック ザ・ビッグファイトの予選にて、自らが予選敗退となっても新幹線にひかれそうな子犬を助けるような優しい超人である。

 しかし、初登場時はまるで別人のような性格だった。コミックス1巻「アメリカから来た男の巻」でテリーマンは、怪獣に襲われた父親を救うために助けを求めてきた少年を蹴飛ばしている。少年が持ってきた報酬が少なかったのが理由だ。優しいテリーマンしか知らない人からすれば驚きの態度ではないだろうか。

 テリーマン同様に優しい性格に変わった超人といえば「ラーメンマン」も忘れられない。コミックス3巻「第一回戦開始の巻」でラーメンマンは、対戦相手のブロッケンマンをキャメルクラッチで真っ二つにする。血がしたたり落ちるブロッケンマンの上半身を掲げながら高笑いをあげるラーメンマンに恐怖を感じたファンも少なくないだろう。

 そんなラーメンマンはコミックス9巻「ああ!!ラーメンマンの巻」で、キン肉マンを援護していた事実が語られる。ウォーズマンとの対戦で勝てないことを悟ったラーメンマンは、次に対戦するキン肉マンのために少しでもウォーズマンにダメージを与えようとしたのだった。残虐な技で相手を殺していたラーメンマンが、いつの間にか友だち思いの性格に変化していたのだ。

 一方、以前は持っていた優しさが消えてしまった超人もいる。コミックス3巻「日本代表になりた~~いの巻」で登場したロビンマスクは、対戦した相手を称えるなど紳士的な姿を見せていた。しかし、キン肉マンとの対戦に敗れてから復讐に燃える彼はその性格も変貌していく。コミックス5巻「仮面にかくされた悲しみの巻」では対戦相手をタワーブリッジで真っ二つに引き裂く姿が描かれている。相手への尊敬の念を持って戦うロビンマスクが残虐な技を使うようになるとは、それだけ敗北のショックが大きかったということなのだろう。

 今回紹介した以外にも漫画『キン肉マン』には性格が変わった超人が登場する。中にはかつては悪役だった超人が、キン肉マンの仲間として再登場することも多い。超人の性格の変化をチェックしながら同作を読み直してみるのも面白いだろう。

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